ごく平凡な学生の就活体験記（４）

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ついに本選考が始まる4月が来てしまいました。
私は3月に悩んだ際、本当に大切にすべき自分の価値観を理解することができたことで、ESが通過していても本当に行ってもいいと思える企業の選考しか受けないことに決めたため、平均すると1日2社程度の面接でした。周りの学生と比較すると少ない方なのですが、それでも都内を歩きまわり、緊張し、面接を行うため、非常に疲れまたのを覚えています。

はじめに大体の私の4月のスケジュールですが、私は合計10社の面接の予定があり1週目は1日2社の選考を受けました。そのうち2週目の時点で7社程度になりました。4月の2週目が終わったあたりで私の志望順位が3番手の企業から内々定をいただき、その後はその企業より志望度の高い2社に絞り、その他は辞退しました。内々定をいただいた企業には素直に別に第一志望の企業があると伝えてあったため、数日間だけ待ってもらいました。しかし、第一志望の企業の選考は最終面接で落ちてしまい、この内々定をいただいた電機メーカーに就職することを決めました。これがちょうど4月中旬から下旬にかけての辺だったと思います。

スケジュールとしてはこのような流れで就活が進んでいったのですが、次は私が面接の際に気をつけていたこと、大切にしていたことについて書いていきたいと思います。

私が一番大切にしていたことは２つ。それは、
（1）面接中もできるだけ普段通りの素の状態でいること
（2）そして面接官との会話を楽しむこと
でした。もちろん素の状態で面接に臨み、取り繕ったりしないことで落ちてしまう企業もあります。しかし、そこで嘘の自分自身を相手に伝え、入社することになったとしても、ずっと取り繕い続けなくてはならなく、私はそのような素の自分が合わない企業には入社してもお互い幸せになれないと考えているため、素の自分を受け入れてもらうということを大切にしていました。また、楽しむことについてですが、面接というものはテストでも何でもなく、面接官との会話なのです。会話であるということを意識し、楽しむことによっていい印象が相手に伝わり、自分の伝えたいことが相手に伝わると考えているため、会話を楽しむことを心がけました。

続いて、具体的に面接で意識していたことですが、それは以下の３つです。

（1）何を知るための質問なのかを常に考える
私は常に面接官は何を知りたくてこの質問をしているのかということを考えるようにしていました。そうすることで相手が知りたいことにダイレクトに回答できるため、無駄がなく、より多くのことを相手にしてもらうことができるのです。

（2）結論から話し、文章は短く刻む
これはよく言われることですが、実践しようとすると難しいものです。実際に私もはじめは、簡潔に話すつもりがつい説明をつけ加えてしまい話が長くなってしまいました。これは練習を重ねるしかないので、友人や先輩などに頼んで練習してみましょう。
私が思うコツとしては、質問されたらまず一呼吸おいてもいいので一言で答え、それについての最低限の説明を後から加えるという方法がいいと思います。また、この回答を通して面接官に伝えたいことは何かということを明確にイメージし続けて話すことで脱線することを防げます。

（3）逆質問の時間でどれだけ御社に興味があるかということをアピールする
逆質問の時間はもちろん知りたいことを聞くことが大切ですが、その聞いてる姿勢によって御社に興味があるということが非常に伝わりやすいと思います。そのため、逆質問の時間こそ大切にし、最大限自分のことをアピールしましょう。
また、逆質問の時に何を聞けばいいかわからないという人もいるかもしれませんが、私は「その人個人のことについて聞く」ことが大切だと思っています。社風はどうですか？とか上下関係はどうですか？など会社の中について聞くのもいいですが、せっかくの機会なのですから、その人個人の考え方であったり価値観が出であったり生き方であったりを聞くほうが自分のためになるのではないでしょうか。


このようにして4月が終わり、私の就職活動が終わりました。第一志望の企業に内定をもらえなかったことは非常に悔しかったですが、ちゃんと自分に向き合って就活をしてきたことで、満足できる形で終えることができたのだと思います。 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました！
自信をもってアピールできるエピソードもなく自信をなくしていた夏から始まり、苦労しながらも自分なりの考えをもち、最終的には就活を何とか終えることができたという過程の中で、何か１つでも気づきがあれば、手助けできるようなことがあったら嬉しいです。

しかし、就活というものに正解はなく、内定者の話が正解なわけでも先輩の話が正解なわけでも社会人の話が正解なわけでもありません。そのような不確実な情報があふれている就活という中で「どの情報を信じるか」、結局は自分の決断能力が何よりも大切です。なので、「先輩の話だから」「社員の話だから」といって全て信じるのではなく、本当に正しいのかということを自分で考えることを大切にしてください。

最後に繰り返しになりますが、私が就活において大切だと思うことを１つに絞るとしたら、

「常に振り返りを行い、改善し続けること、成長し続けること」

だと考えています。何か失敗したらその原因を見つけ出し改善する、何か成功したらその原因を見つけ出しそれを維持する、シンプルですが非常に強力な習慣です。ぜひ一度取り組んでみてください！

最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさんが楽しんで就職活動をやれるよう応援しています！