ゴム・ガラス・セメント業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介するのは、ゴム・ガラス・セメント業界。

「業界別ランキング」では、ゴム業界が「業界規模」35位、「高利益率」33位、「総資産額」47位、「経常利益」33位、「労働者数」33位、「勤続年数」26位と、車や日常生活のなかでもよく見かけるだけに順調な順位に。また、ガラスは「勤続年数」がゴムに続いて27位、「平均年収」が50位以内にランキングしていることには注目です。ただ、セメントに関しては重要な仕事ではあるものの、そこまで人気は高くないようです。

この記事では、以下の3つの角度からゴム・ガラス・セメント業界への理解を深めていきます。
（1）業界概要
（2）業界の魅力
（3）業界動向

この項目では、業界の事業内容や他業界との比較、業界特有の職種、そして業界に属する主要企業について解説します。

【事業内容】
ゴムとは、ベルトやホース、防振ゴムやパッキン類などの製造・販売をいい、自動車業界からの受注生産が大きなシェアを占めています。また、食品業界で使うコンベヤベルトにおいては、衛生面においての高い管理や技術が求められています。

ガラスは窓などに使うガラスだけでなく、液晶やプラズマテレビなどに使う薄型ガラス基板事業も主流となっており、特にプラズマ用のガラスは国内だけでなく海外でも用いられているほど。そのシェアは9割を超すものとなっています。

そして、ビルやダム、トンネル、橋など...さまざまな社会基盤を整備するための必需品である日本のセメントは、その品質や製造技術などが世界でもトップクラス並みのものとなっています。廃棄物や副産物などの有効活用も進んでおり、今後の活用にも期待されている事業となっています。

【他業界との比較】
あまり目立たない職種ではあるものの、いずれも日本の産業を支える大事な要となっています。専門性の高い分野なだけに、技術を身に着けるまでの期間があることからも、勤続年数は長いものとなっています。

ゴムにおいてはさまざまな分野で需要が多いことからも、その伸び率も良く、高利益率・総資産額・経常利益・労働者数からも安定していると言えます。
ガラスにおいては勤続年数が長く平均年収がそこそこあることは良いことですが、伸び率が他に比べて弱いのが弱点。
セメントにおいては、建設業や不動産、土木、高速道路、駐車場といった業種に関連していることからも、あまり注目されないはいえ、これらの関連事業にくっついた成果を上げているといえます。

【業界特有の職種】
・法人向け新規開拓営業
・法人向けルート営業
・物流・在庫管理
・商品企画・プランニング
・基礎研究
・生産管理・品質管理
・生産・製造機器運用・メンテナンス

【主な企業】
・ゴム　　　ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴムなど
・ガラス　　旭硝子、日本板硝子、HOYAなど
・セメント　日鉄住金セメント、太平洋セメント、三菱マテリアルなど

ゴム・ガラス・セメント業界で働くやりがいや魅力としては、主に以下の2つが挙げられます。

（1）達成感がある
専門性の高い商品だけに、今以上の高品質な製品を開発することは、その有効性からも多くの人に注目されるものとなります。

（2）異種業に触れられる
関連する企業の最新技術に触れられることはもちろん、他の業種との交流も深まり、それが自分の糧になります。

ゴムは一時期、大きなダメージを受けるものの、それも徐々に回復してきています。ガラスは技術の向上により世界的にも高いシェアを誇ってお�