エネルギー業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介するのは、エネルギー業界。

エネルギーといえば、石油・電力・ガスです。「業界ランキング」では、石油は「業界規模」と「平均年収」が7位、電力は「平均年収」が8位で「総資産額」が9位、ガスは「伸び率」が10位といった、いずれも目立ったところにあります。特に注目なのが、「勤続年数」においては電力が1位とトップを飾り、その次の2位に石油、そしてガスが6位と、どれも長く務める人が多い安定した業種であることが数字でも表れています。

この記事では、以下の3つの角度からエネルギー業界への理解を深めていきます。
（1）業界概要
（2）業界の魅力
（3）業界動向

この項目では、業界の事業内容や他業界との比較、業界特有の職種、そして業界に属する主要企業について解説します。

【事業内容】
石油業界には、石油製品の卸売りをする元売会社と、仕入れた石油製品を工場や消費者に販売する特約店および販売店があります。元売会社には、製油所を所有して石油製品を作っている会社もあれば、他の石油精製会社から石油製品を購入している会社とあります。そして特約店とは、元売会社から仕入れて販売、もしくはガソリンスタンド、傘下の販売店に卸売りします。
電力業界とは、電力を供給する会社であり、電気事業法による一般電気事業者をいいます。これ以外にも、卸電気事業者、卸供給事業者、特定電気事業者など、電力の大きさや種類の違いで分類されています。
ガス業界においては、決められた営業区域内でガス管を張り巡らせて、暖房や調理、冷房、発電などに幅広く活用できるようにしています。

【他業界との比較】
石油・電力・ガスは、いわゆるライフラインとして欠かせないものです。他の業種のように、あまり競争する相手が存在しておらず、独占的に事業展開している部分も強くなっている業種と言えます。ただ、その分、社会における責任は重いです。また、なにか重大ななトラブルが起こると、その被害の影響は計り知れないほど大きなものとなります。
生活する上では絶対に必要なものなので、働く上では安定している職種と言えます。そのせいか、勤続年数においても長いものとなっています。
目立って悪いところがあるといえば、高収益率が低い業界である...ということ。それはアパレルやブライダル、経営コンサルタントといった業種よりも低いものとなっているのです。

【業界特有の職種】
・生産・製造技術開発
・機械・電機・電子機器設計
・生産管理・品質管理
・物流・在庫管理
・法人向け新規開拓営業
・法人向けルート営業
・個人向け新規開拓営業
・個人向けルート営業
・施工管理

【主な企業】
【石油】　JXホールディングス（エネルギー事業）　出光興産　
　　　　　コスモ石油　東燃ゼネラル石油　昭和シェル石油など
【電力】　東京電力　関西電力　中部電力　東北電力　九州電力など
【ガス】　東京ガス　大阪ガス　東邦ガス　西部ガス　静岡ガスなど

エネルギー業界で働くやりがいや魅力としては、主に以下の2つが挙げられます。

（1）貢献度が高い
日々の生活を営む為に欠かせないものだけに、それを安定して供給していることは、地域に貢献しているという事。生活の中で常に実感することができます。

（2）達成感がある
ライフラインとなるだけに、その責任は重いものとなっています。プレッシャーもあるぶん、達成感は大きいです。

石油業界では廃業するガソリンスタンドが増加、電力業界では火力発電の稼動で収益直が低下と暗雲が...。ただ、ガス業界ではガスの前面自由化�