人材業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

人材業界を研究

• 業界概要
• 業界の魅力
• 業界動向

人材業界の概要

• 【事業内容】
  業界を大きく分けると、「人材派遣」「求人広告」「人材紹介」「人事コンサルティング」の4つに分けることが出来ます。
  
  （1）人材派遣
  人材派遣業とは、求職者と派遣先企業を結び付ける仕事です。
  一般的に、求職者は企業に雇用され、仕事をすることによって給与を得ますが、人材派遣業の場合はその間に人材派遣会社が入り込む形となります。
  仕組みとしては、まず求職者が人材派遣会社に登録し、次に人材派遣会社が派遣先企業と派遣契約を締結します。そして、派遣先企業から人材派遣会社に派遣料金が支払われ、その一部が給与として求職者に支払われます。
  求職者にとっては、時間や勤務地を個人のライフスタイルに合わせることが出来るというメリットがあります。
  
  （2）求人広告
  リクナビやマイナビ等がこれにあたります。新卒・中途・アルバイト向けのものもあれば、エンジニアや女性向けといったターゲットが細分化された媒体を提供している企業も存在します。
  求人広告会社は、採用を考えている会社に対し、自社の求人媒体への広告掲載を提案します。広告枠が受注されると、実際に広告内容を摺り合わせていき、広告掲載を以てクライアント企業から広告料金が支払われるという仕組みです。
  
  （3）人材紹介
  求職者と企業を結び付ける仕事です。人材紹介会社の規模にもよりますが、一般的にはキャリアアドバイザー(CA)とリクルーティングアドバイザー(RA)の二つの職があります（一人で両方行う場合もあります）。
  RAは、企業がどのような人材を求めているのかを聞き、求人票を作成します。
  一方で、CAは求職者がどのような職を求めているのかを聞き、RAと情報共有をしながら求職者の就職活動を支援していきます。
  求職者が実際に企業に入社すると、企業が人材紹介会社に成功報酬を支払う仕組みです。
  
  （4）人事コンサルティング
  企業の人事に関する課題の解決策を提案する仕事です。人事の戦略立案を行うものもあれば、実際にクライアント企業に入り込んで一緒に策を考えるものもあります。
• 【他業界との比較】
  先に述べたとおり、人材業界の事業領域は非常に多岐にわたります。今回は、特にこの中でも人材派遣業界に焦点を当て、比較をしたいと思います。比較対象は、人材派遣業界と同様、景気に左右されやすいと言われている広告業界を挙げたいと思います。
  
  人材派遣業界の業界規模は1兆1,895億円、広告業界の業界規模4兆3,291億円であることから、広告業界の規模は人材派遣業界の約3.5倍にのぼることが分かります。
  一方で利益率はどうなっているでしょうか。利益率ランキング上位10社の平均を見てみると、人材派遣業界の10.6%に対し、広告業界は6.6%と約1.5倍の値をとっています。
  
  現在、人材派遣業界は利益率の高さで業界規模の大きさをカバーする形をとっています。国内景気は回復の兆しを見せていますが、長期的にはアジアを初めとした海外進出が一層盛んになっていくものと思われます。
• 【業界特有の職種】
  ・人事コンサルタント
  ・法人向け新規開拓営業
  ・法人向けルート営業
  ・商品企画・プランニング
  ・調査・マーケティング
• 【主な企業】
  リクルートHD、テンプHD、パソナHD、総合メディカル、メイテック、ヒューマンHD、アウトソーシング、ワールドインテック、エン・ジャパンなど

人材業界の魅力

• 感謝の言葉が頂けた時の喜び
  「人」に直接関わる業界だけに、就職・転職を成功させた後の求職者からの感謝の言葉は、大きなやりがいを与えてくれます。一人ずつ、しかしながら確実に、社会で活き活きと働く人が増えていくのを肌で実感できるのは、人材業界ならではの経験だと思います。
• 色んな人と出会うことが出来る
  人材ビジネスは、触れる業界・職種の幅が非常に広いです。様々なバックグラウンドを持ち、様々な価値観を抱いている方々と接する機会に恵まれているということは、それだけ自分の視野を広げられるチャンスがあるということです。
• 就職・転職という人生の一大イベントに立ち会うことが出来る
  今この記事を見ている皆さんの多くは、就活生だと思います。就職活動という人生の中の一大イベントに関わっている今、どのようなアドバイスをして欲しいでしょうか。あなたが困ったことのある経験を、そのまま活かせるのも人材業界の大きな魅力です。

人材業界の動向

人材業界は、2008年のリーマン・ショックの影響を強く受け、回復が遅れていた業界でした。 市場が縮小傾向にある中、リクルートが海外企業を�