ジパングの企業研究

今回ご紹介するのは、日本で唯一の金鉱山会社で有名な、ジパングです。

この記事を読んでいる方の中には、ジパングへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ジパングの経営理念や同じ鉱山業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある鉱山会社の中で、なぜジパングなのか？」という質問への対策を考えましょう。

ジパングについて深く知るために、まずはジパングの経営理念を確認しましょう。そこからジパングが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ジパングは企業理念を明確に定義付けていないようです。そこで、今回は代表のメッセージを参考にジパングのキーワードを見てみましょう。
『グローバルな市場の中で、大きな成長に向けて挑戦し続ける企業へ』
（ジパング　代表挨拶ページより引用）

ここから分かるポイントは、地球的規模のビジネスである鉱山業に従事するオンリーワン企業として、グローバルな市場の中で成長していこうというという志です。
「誰もやらないことを最初にやる」「誰も行かない場所でビジネスを行う」といった「パイオニア精神」を強みとしています。そのため、ジパングでは「固定概念に捕われずに新しい領域を切り開く意欲ある人材」「世界中の企業・政府を相手に実力を発揮したい人材」を求めていると予測されます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
・ジパングを通して、成し遂げたいこと
・既存の状況に満足せず、新たな領域にチャレンジした経験
・困難を恐れず、常に前きに行動し、何かを成し遂げた経験
・グローバル市場で活かせる、あなたの個性や経験


次に、鉱山業界におけるジパンクと競合会社と比較してみましょう。
今回は、三井金属鉱業と比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

はじめに事業内容を見ていきましょう。
ジパングは、金鉱山運営を中心とした鉱山事業が主な事業。日本企業唯一の金鉱山専業会社として、アメリカ・ネバダ州のフロリダキャニオン鉱山とスタンダード鉱山にて金銀の採掘生産を行ってきましたが、主な生産拠点での生産が次第に減少してきたことや、金の市場価格低迷などを理由に、同社の連結会社から除外することに。
その後、2つの鉱山に代わる新たな鉱山として、アトランタ・ゴールド社へ出資を決定。同社にとって金鉱山事業の再生であり、新たな金鉱山事業のスタートを切っています。
「誰もやらないことを最初にやる」ことが同社の社風で大きな強みに。この考え方は社員一人ひとりに浸透しており、「最初に実行することで最大のチャンスを得る」という経営スタイルが特徴です。
そんな同社には、数々の投資案件が持ち込まれており、それは同社が早期に誰も行かない場所を訪れ、ゴールドへの足がかりをつかみ、金鉱業界からの評価を得ているから。「誰も行かない場所でビジネスチャンスを探す」というのは、ジパングの考え方の重要なものとなっています。

対する三井金属鉱業は、エレクトロニクス製品を支える「機能材料事業」、三井金属における事業の源流である非鉄金属製錬で、産業の基盤素材を提供する「金属事業」、そして自動車に利用される高品質の機能部品を開発・生産する「自動車部品事業」を主な事業として展開しています。
同グループを取り巻く事業環境も厳しいものとなっており、電池材料や電解銅箔の需要は低迷、非鉄金属相場は下落基調で推移。さらに円高の進行により、国内の亜鉛価格やインジウム価格が低調に推移しています。
このような状況を背景に、同社は中期経営計画「16中計」を策定。重点施策に取り組むとともに、さらなる経営基盤の強化を図っています。

次に、財務状況を見ていきましょう。
平成28年3月期のジパングの売上高は連結25億4,100万円であるのに対して、三井金属鉱業は4,506億円。一方で営業利益は、ジパングが連結64億1,000万円の営業損失のところ、三井金属鉱業も111億円の営業損失となっています。
当会計年度におけるジパングは、金生産量の大幅な減少による影響を受けた業績結果となっていますが、既に新たな事業基盤を獲得していることから、現状からの脱却が期待できそうです。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
金属価格の低迷、あらゆる金属における需要を上回る生産、国際的な政治的混乱、そして中国経済の失速が懸念される中、投資家は市場一般はもちろん、鉱業界に対しても慎重な様子を見せています。
その結果、探鉱投資に関しては、探鉱予算が回復し始めることは難しい状況にあります。同業会に関連する企業は、大規模な事業の構造改革を行うとともに、投資家への安心材料として、厳しい経済見通しに合わせた戦略に取組み続ける姿勢が今後も求められていくでしょう。

��こまでジパンクについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。しかしなが