営業職（法人向けルート営業）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、営業職（法人向けルート営業）です。

『マイナビ2015年卒就職意識調査』によると、営業職はどの卒業年においても全体での志望率が１位という人気職種です。理系の学生の志望率は男女ともに10%以下と低めですが、文系の学生の志望率は高く、15年卒業学生の文系男子では39.3%、文系女子では23.3%が志望しており、男女とも志望率は1位です。特に文系女子では営業職の志望率が年々増加しており、これまではどの卒業年でも志望職種の1位であった管理部門と並ぶまでに至っています。

この記事では、営業職の中でも特に「（法人向けルート営業）」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、営業職（法人向けルート営業）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  既に取引関係のある会社などの法人を巡回して、先方からの要望に対応したり、新たな取引を提案したりする仕事です。
  
  まず、顧客である会社を訪問し、顧客の現状や要望などを確認します。その内容をもとに顧客に提供する商品を立案し、顧客に提案します。商品の購入について、顧客との契約手続きを行います。商品を手配し、納期までに顧客に納品します。納品した商品について、顧客へのフォローを行います。
  
  顧客と信頼関係を築けるような気配りの細かな人や、コミュニケーション能力に自信のある人、顧客からの様々な要望に対応できる判断力のある人が向いています。
• 【活躍できる主な業界】
  ・商社
  ・食品
  ・化学
  ・化粧品・生活用品
  ・ゴム・ガラス・セメント
  ・紙・パルプ・印刷・インキ
  ・鉄鋼
  ・非鉄・金属製品
  ・電機・電子部品・半導体
  ・機械
  ・エネルギー
  ・旅行・ホテル
  ・人材
  ・銀行
  ・生保・損保
  ・証券
  ・信販・クレジットカード・リース
  ・ITサービス・ソフトウェア
  ・放送
  ・新聞
  ・出版
  ・広告

営業職（法人向けルート営業）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 顧客との信頼関係
  顧客は会社ですが、基本は人と接する仕事です。顧客である会社の現状や課題、要望などについて常に勉強して把握し、細やかな気配りをもって接していくことで、信頼関係を強固なものにしていくことができます。自分自身が地道に築き上げた信頼関係の上で仕事ができるというのは、大きなやりがいの一つと言えるでしょう。
• 交渉
  単調な仕事というイメージを持たれがちですが、顧客との契約のためには、商品の仕様や金額、納期など、交渉や調整の必要なものがたくさんあります。また、不測の事態に対応する必要も出てくるでしょう。様々な事態に迅速かつ的確に対応し、駆け引きをこなしながら顧客の要望に応えていく面白みもあります。
• 自社の顔としての責任
  会社と会社が取引を行う上で、自分が自社の窓口となって先方とのやり取りを行うという自負の持てる仕事です。会社の顔としての責任は伴いますが、自分の人柄や仕事ぶりに対する先方からの評価が、自社の印象を向上させ、ひいては自社の利益へつなげることができるという手ごたえを直接感じられる仕事だと言えるでしょう。

営業職（法人向けルート営業）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 コミュニケーション能力 コミュニケーション能力は営�