金融職（証券アナリスト）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、金融職（証券アナリスト）です。

『2015年卒マイナビ大学生就職意識調査』によると、この職種は「その他」に分類されています。「その他」の職種の詳細な分類は明記されていませんが、15年卒業学生の全体の志望率は9.9％で、中でも女子の志望率が比較的高く、文系女子の14.1％、理系女子の14.7％が志望しているという調査結果が出ています。一方、文系男子は7.5％、理系男子は5.7％の志望率です。10年前からの志望率の変化を見ると、途中増減はありますが、大きな変化はありません。

この記事では、金融職の中でも特に「証券アナリスト」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、金融職（証券アナリスト）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  主に証券会社や銀行、保険会社や、民間の格付け機関などで働きます。経済や株式などの今後の動向を、専門知識を駆使して分析する仕事。さらに、個人または民間の投資家に対して、投資の助言やコンサルティングを行います。
  
  例えば、国際情勢や原油価格、世論など複雑な要因を元に、産業の動きや株価、景気の動向について予測したり、企業の財務指標を元に、将来性を判断していきます。証券アナリストが行った判断を元に、証券の価格が変動するので、社会的にも責任が大きな仕事です。
  
  通常は営業部門を経験したあとに、この証券アナリストの業務につきます。
  論理力や推察力、分析力を持つ人に向いているでしょう。
• 【活躍できる主な業界】
  ・証券

金融職（証券アナリスト）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 予測、判断したとおりに市場が動いたときに喜びを感じることができる
  役に立つ判断を行うためには、まず膨大な情報を集めることから始まります。その情報収集の際は、実際に足を運んで取材を行うこともあります。そして、それらの情報を分析し判断した結果は、市場での価格設定に大きく影響を与えます。そのため、予測した通りに市場が動いたのを見ると、やりがいを感じることができるでしょう。
• 経験や論理力、分析力を活かすことができる
  証券市場に関する知識はもちろんのこと、独自の感覚を活かしていくことができます。様々な業界の財務指標をもとに分析を行い、今後の見通しを推察していきますが、この際に経済に対するカンが役立つこともあります。また、分析力がものをいう仕事です。
• 人脈を広げることができる
  産業がこの先どうなるかを推察するために、経済界や実業界のトップ経営者などに人脈を広げることで、生きた情報を集めることができます。流行を見極めるために、新商品のリサーチや、経営者へのインタビューを行うこともあります。仕事を続けるうちに人脈が大きく広がっていきます。

金融職（証券アナリスト）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 情報収集力 専門知識を活かしながら、投資価値があるかど�