ユーグレナの企業研究

今回ご紹介するのは、世界初のユーグレナ（和名：ミドリムシ）による、機能性食品や化粧品などの販売をはじめ、地球環境に配慮したバイオ燃料、飼料などの研究開発で有名な、ユーグレナです。

この記事を読んでいる方の中には、ユーグレナへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ユーグレナの経営理念や同じバイオ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるバイオ会社の中で、なぜユーグレナなのか？」という質問への対策を考えましょう。

ユーグレナについて深く知るために、まずはユーグレナの経営理念を確認しましょう。そこからユーグレナが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ユーグレナの経営理念は、以下の通り。
人と地球を健康にする。
- 安全に作る、安心を提供する、健康に寄与する
- 愛情込めて、人々の健康と地球の環境に資することで、成長する
- 未来を創る革新的技術を常に追究する
（ユーグレナ　経営理念・企業ビジョンページより引用）

ここから分かるポイントは、バイオテクノロジーで、昨日の不可能を今日可能にすることを目指し、環境問題、食糧問題、エネルギー問題、健康問題など、地球が抱える課題を解決していこうという志です。そしてこの志を実現するために、「ユーグレナの今後の事業に興味がある」「世界初の仕事にチャレンジしたい」「責任をもって、誠実に仕事に取り組む」、そして何よりも「ユーグレナを活用して世界を変えていきたい」と考える、同社の理想の人物像が挙げられています。

ですから、経営理念や理想の人物像に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・ユーグレナを通して、地球に成し遂げたいこと
・現状に満足することなく、新たな領域にチャレンジした経験
・困難な状況において、ポジティブに乗り越えた経験


次に、バイオ業界におけるユーグレナと競合会社と比較してみましょう。
今回は、タカラバイオと比較してみましょう。

はじめに事業内容を見てみましょう。
ユーグレナは、微細藻ユー グレナ（ミドリムシ）の食品用途屋外大量培養技術を基に研究開発を行い、ユーグレナを活用した食品製造販売や化粧品製造販売を行う「ヘルスケア事業」、ユーグレナを活用したバイオ燃料開発等を行う「エネルギー・環境事業」を主軸に事業を展開。
同社グループは、主にヘルスケア事業（食品）のOEM製品販売により収益を拡大してきましたが、今後は、自社製品の直接販売を拡大することで中長期的成長を実現させる方針へと転換しています。
そのため、自社ブランド知名度向上のための広告宣伝や販売体制を強化し、新製品投入等で直接販売拡大に取り組んでいます。さらに、東アジアを中心とした海外市場の開拓、付加価値のより高い新製品・新素材の開発などにより、新たな顧客基盤・市場の獲得を目指しています。
ユーグレナの可能性は国内外から注目されており、多くのメディアで取り上げられるなど、その将来性が大いに期待されています。そんな同社の事業は成長期に入り、同社の今後の事業に興味がある人はもちろん、世界初の仕事にチャレンジしたい、ユーグレナを活用して世界を変えていきたいと考える人には、最適な職場環境が整っていると言えるでしょう。

対するタカラバイオは、宝ホールディングスのバイオ事業部門として設立。 「革新的なバイオ技術の開発により、人々の健康に貢献する」という企業理念を掲げ、基幹技術のバイオテクノロジーを活用した事業を展開。
同社の主な事業は、世界中の大学や企業に研究用試薬や理化学機器などを提供する「バイオ産業支援事業」、健康食品の開発・製造やキノコの製造・販売を行う「医食品バイオ事業」、そして、がんやエイズの遺伝子治療の臨床開発などを行う「遺伝子医療事業」となっています。
そんな同社では、売上高と比較して多額の研究開発費を投下し先行投資に注力していますが、これを支える収益基盤の確立が急がれているようです。
次に、財務状況を見てみましょう。
平成28年9月期の売上高は、ユーグレナが連結111億300万円であるの対し、タカラバイオは連結297億2,900万円（平成28年3月期）。一方で営業利益は、ユーグレナが連結6億9,300万円 のところ、タカラバイオは連結26億6,700万円（平成28年3月期）となっています。
当会計年度におけるユーグレナは、同社グループの主力事業であるヘルスケア業界において、 ヘルスケア製品の積極的な販売を行った結果、自社製品やＯＥＭ製品の販売が順調に伸長し、売上高は前年同期比 87.4%増と大きく躍進。さらに、物流や広告宣伝等の販売コストの効率化に努めた結果、営業利益は同45.7%増、経常利益は同30.0%増となり、親会社株主に帰属する当期純利益は同43.4%増と増収増益を達成しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ユーグレナグループの主力事業であるヘルスケア業界は、中高年齢層を中心に、健康維持・増進、美容・アンチエイジング、エイジングケア等に対する意識の高まりを追い風として、市場規模は拡大傾向に。一方で、参入企業も増えたことで低価格化が広がるなど、競合企業との競争が激化しています。
このような状況のもと、ユーグレナグループでは、同社の特徴である「ユーグレナ」を利用したバイオ燃料の開発をはじめ、「ユーグレナ」の食品としての新機能性解明、低コスト化実現のために「ユーグレナ」改良技術の研究開発に取り組んでおり、そんな同社の動向が注目されています。

��こまでユーグレナについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考�