ソフトバンクグループの企業研究

今回ご紹介するのは、国内通信事業をはじめ、米国での移動通信サービス 、ヤフーや福岡ソフトバンクホークスなど多種多様な事業展開で有名な、ソフトバンクグループ。

この記事を読んでいる方の中には、ソフトバンクグループへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ソフトバンクグループの経営理念や同じ通信業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある通信会社の中で、なぜソフトバンクグループなのか？」という質問への対策を考えましょう。

ソフトバンクグループについて深く知るために、まずはソフトバンクグループの経営理念を確認しましょう。そこからソフトバンクグループが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ソフトバンクグループの経営理念は、以下の通り。
『情報革命で人々を幸せに』（ソフトバンク新卒採用　経営理念ページより引用）

これらから分かるポイントとしては、「社会貢献」、「感動」、「情報革命」などです。
ソフトバンクグループは人々の幸せを第一としています。ただ日々の業務に追われるだけでなく人々の生活に喜びを与え、感動を与えるために何ができるかを自分で考えることができる社員を求めています。そして、日々進歩する『情報革命』の無限のパワーを発展していくことで社会貢献を実現していきます。
そのように、常に能動的に新しいことに挑戦していくことで人々の生活をより豊かにしていく明確な意思を持つことが重要です。

ですから、アピールすべき点は以下のようになります。
・今までの人生で成し遂げたこと・挑戦したこと。
・ソフトバンクグループでやりたいこと、誰のために何をやるのかを明確にする。
・目標を遂行するために障害が発生した時の対処方法
・最新のIT技術に関する知識・興味・能力


次に、通信業界の中でソフトバンクグループと競合会社とを比較してみましょう。
ソフトバンクグループの競合会社といえば、NTTドコモが挙げられます。今回は、ソフトバンクグループとNTTドコモを比較してみましょう。

ソフトバンクグループはもともとパソコンの卸売から始まり、ベンチャーキャピタルとしてYAHOO！やアリババなどに投資を行うようになりました。その後は、ブロードバンド業界に進出して日本のネットインフラの構築に一役買いました。さらに、ジョブスに会いに渡米してiPhoneを専売的に売り始める確約をとってからVodafoneの日本法人を買収してモバイル業界に参入しました。さらに、米スプリントの買収などで海外の通信事業にも進出しています。
そのような状況の中、平成27年7月にソフトバンクから「ソフトバンクグループ」に商号を変更。その背景には「長期的視野で持続的に成長できるようなグローバル企業として歩み出す」という決意が込められているようです。
近年はトランスポーテ―ションサービスなどの成長分野、且つインドや東南アジアといった成長市場への投資を行っており、インド最大級のオンラインマーケットプレイス「Snapdeal」、インド・東南アジア最大級のタクシー配車プラットフォーム「オラ」「グラブ」等が挙げられます。
加えてフィンテックという新たな領域における取組として、アメリカのSocial Finance, Inc.（ソーファイ）への出資を行うなど、引退を延期した孫社長の挑戦はまだまだ続きそうで、その動向が注目されています。

一方、NTTドコモは日本電信電話公社から始まり、日本の通信電話事業を1筋に支えてきた伝統ある企業と言えるでしょう。販売端末としてはガラケーの時代からiモードなど高い技術力を駆使してブランドを築いてきました。スマートフォンの時代になってからは主にAndroid端末を販売している状況でしたが、近年、iPhoneの販売を開始しました。
そんな同社の主な収入源は「音声収入」「パケット収入」などのモバイル通信サービスで、現状における同社のコア事業となっており、ここで培った技術やノウハウの進化に加え、新たな領域へと事業を拡大すべく取り組みを行っています。
中でも「スマートライフのパートナー」の確立を目指した戦略で、映像・音楽配信、モバイル端末ショッピング、クレジットサービスなど、スマートライフ領域のサービスに注力しており、平成28年度は、この領域で得られる営業利益1,200億円を見込んでいます。

次に、ソフトバンクグループとNTTドコモの財務状況を見てみましょう。
平成28年3月期の売上高は、ソフトバンクグループが連結9兆1,535億4,900万円であるのに対し、NTTドコモは連結4兆5,271億円となっており、ソフトバンクグループが倍以上の差を付けて上回る結果となっています。
一方で営業利益は、ソフトバンクグループが 連結9,994億8,800万円のところ、NTTドコモは7,830億円で、営業利益についてもフトバンクグループが上回っています。
当期連結会計年度におけるソフトバンクグループは、米Sprint事業が回復するなど、過去2年間で4,000億円の業績改善を行ったことに加え、国内通信事業も好調で増収増益に。この結果を受け、同社社長は「ソフトバンクは世界的な企業になっていく」という自信を表明しているほどです。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
昨今のデータ通信における進化により、通信業界の市場規模は着実に成長を続けています。
中でもスマートフォン市場の拡大や、タブレット端末・Wi-Fiルーターに見られる多様なデバイスが普及した結果、平成26年度の国内総契約数は前年同期比6％増の1億5,270万となり、日本の総人口を超える域まで達する結果に。
このことから、一人ひとりのユーザーが複数の端末を利用し、必要に応じて使い分ける時代が本格化していると見られています。 ここまでソフトバンクについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。

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