日揮の企業研究

今回ご紹介するのは、原子力・火力発電所の建設、石油化学プラントの建設で有名な日揮株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、日揮株式会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日揮株式会社の経営理念や同じ建設業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある建設会社の中で、なぜ日揮株式会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


日揮株式会社について深く知るために、まずは日揮株式会社の経営理念を確認しましょう。そこから日揮株式会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日揮株式会社の企業理念は、以下の通り。
『エンジニアリング業をコアとするグローバルな企業グループとして永続的発展を目指し、世界経済と社会の繁栄ならびに地球環境の保全に貢献する』
（経営理念・ビジョン | 会社情報 | 日揮株式会社(JGC CORPORATION)より引用）

ここから分かるポイントは、グローバル、永続的な発展、社会の繁栄、地球環境への意識の4点。
日揮株式会社は、日本だけでなく世界各国で発電所や石油プラントなど人々の生活の基盤となるインフラ事業に関わっています。
その中で重視されるのは、法に基づいた公正な判断基準・行動規準、社会に役立つ誠実な事業、地球環境への影響を考慮した将来的な事業活動です。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 自分の行動と指針となる基準・規範を持っている事
• 社会に対して貢献できるような行動を取っているかどうか
• 自分の研究が、地球環境保護に役に立つという事

次に、建設業界における日揮株式会社と競合会社と比較してみましょう。
日揮株式会社の競合といえば、千代田化工建設が挙げられます。
日揮株式会社と千代田化工建設はどのように違うのでしょうか。

まず売上高と、本業での「儲け」を示す「経常利益」、従業員一人当たりの売上高を見てみましょう。日揮株式会社の売上高は6758億円、経常利益は836億円、従業員一人当たりの売上高は9647万円となっています。対して千代田化工建設の売上高は4461億円、経常利益は228億円、従業員一人当たりの売上高は7352万円となっています。
この数字から、日揮は生産性が高い事、利益を生み出しやすい体質の起業である事がわかります。 また、他社と比べて、海外の大型案件の受注件数・受注金額も多く、今後の成長にも大きく期待できます。

日揮では、シェールガス等の新しい石油代替エネルギー分野での事業が成功しています。今後亜は北アメリカや、ヨーロッパ等でのプラント建設の受注も決まっており、売り上げ高も伸びていく可能性は大いにあります。
対して、千代田化工建設では、従来のLNG（液化天然ガス）事業での売り上げが、総売り上げの7割を占めており、そこからの脱却が必要と言われています。
両社共に、国内より海外での事業を拡大しており、日揮が千代田化工建設を1歩リードしているのが現状です。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
今までは、中東などの産油国での石油プラント建設が中心でしたが近年では、石油エネルギーの代替であるシェールガスやLNG等のプラント建設が進んでいます。これらを輸送するためには液化する必要があります。
その建築、設計には高度な技術が要求されますが、実績・実力ともに備えているのは世界でも日揮を含めた数社程度と言われています。
特にアメリカでシェールガスプラントの建設の動きが大きく1件当たり数千億円ものプロジェクトが20件以上あると言われています。

ここまで日揮株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。