日本たばこ産業（JT）の企業研究

今回ご紹介するのは、たばこだけではなく、飲料や食料、医薬品の分野まで事業を拡大している日本たばこ産業株式会社です。

この記事を読んでいる方の中には、日本たばこ産業株式会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本たばこ産業株式会社の経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜ日本たばこ産業株式会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


日本たばこ産業株式会社について深く知るために、まずは日本たばこ産業株式会社の経営理念を確認しましょう。そこから日本たばこ産業株式会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日本たばこ産業株式会社の企業理念は、以下の通り。
『お客様を中心として、株主、従業員、社会の４者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、４者の満足度を高めていく』
（JTの経営理念・会社概要 | ABOUT JT | JT 採用ウェブサイトより引用）

ここから分かるポイントは、お客様だけではなく、従業員を含めた「社会全体に貢献するということ。それを「高い次元で果たす」ということの2点。
つまり、JTに「売り上げ」という形で利益をもたらす、「お客様」は固より、会社を存続させていくうえで大きな力となる従業員、会社の所有者である株主、そして会社の存在を受け入れる器としての「社会」、全てに対し、分け隔てなくその責任を果たしていかなければならないということです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 自分がどのようにして社会に貢献してきたか？できるか？
• 他者に対して責任を果たせるか？
• 今までにない新しい価値をもたらす事ができるか？

次に、食品業界における日本たばこ産業株式会社と競合会社と比較してみましょう。
日本たばこ産業株式会社の競合といえば、味の素が挙げられます。
日本たばこ産業株式会社と味の素はどのように違うのでしょうか。

まず両者の財務状況を見てましょう。ここでは「売上高」と本業での儲けを示す「経常利益」に着目します。JTの平成26年3月期の売上高2兆3998億円、経常利益は6362億円、対して味の素の売上高は9913億円、経常利益は695億円となっています。
両社を比較すると、売上高に対する経常利益はJTの方は上回っています。
続いて従業員一人当たりの売上高を見てみます。
JTの従業員一人当たりの売上高は4654万円。味の素の方は2045万円となっています。
これにより、JTの方が効率の良い経営をしているという事がわかります。

次に事業内容を見てみましょう。
JTの事業内容は、世界第3位のシェアを誇るたばこ事業を軸に、医薬品事業、飲料事業、加工食品事業を展開しています。
対して味の素は、アミノ酸を軸に、食品、医薬品、バイオ事業を経営しています。 両社共に、食品だけではなく特に医薬品に注力をしています。 いずれにしても、食品を軸にした多角経営で事業を拡大しており、多種多様な製品を製造するため、それに合わせた優秀な人材を求めています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ここ10年程は売上高は回復基調にあります。
しかし、円安の影響により原材料高が起こっており、多くの食品メーカーにとっては逆風となっています。
また、日本の人口は減少を続けており、市場は徐々に縮小の傾向にあります。
こうした中で、食品大手各社は海外に活路を見出しています。
世界中で広がる日本食ブームを背景に、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界各国積極的に展開し、新規開拓・市場拡大を目指しています。

ここまで日本たばこ産業株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきまし�