専門・スペシャリスト（財務・金融コンサルタント）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、専門・スペシャリスト職（財務・金融コンサルタント）です。

企業や個人に対して、金融、税金、不動産など金融・財務に関する領域におけるコンサルティングを行い、専門知識を駆使して顧客の様々なニーズや課題解決に当たる、財務金融のスペシャリストです。
非常に専門性の高い職種であることから、マイナビ2015年卒就職意識調査においては研究・開発部門や研究調査・企画部門に相当するものとして志望者数を見ると、両部門合わせて全体の15%弱。専門性の高さや、資格の有無が採用を左右すること、また全般において即コンサルタントとして活躍することが難しいこともあってか、2部門合計して全体としての人気はやや低めですが、文理男女ともに人気の管理部門と肩を並べる数値を獲得しています。

この記事では、専門・スペシャリスト職の中でも特に「財務・金融コンサルタント」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、専門・スペシャリスト職（財務・金融コンサルタント）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  「金融全般に関する専門家」として財務戦略の構築全般に携わることを前提として、その対応分野は細分化されており、株式や債券の運用によって利子・配当収入を獲得する「資産運用マネージャー」、投資家に最適な投資活動に向けての様々な助言や、管理サービスを提供する「証券アナリスト」、適正な保険料率や掛け金を数理的に算出し、金融商品の開発などを行う「アクチュアリー」、顧客の資産・土地の適正活用や株の運用、個人客であれば保険の見直しや相続税に至るまで、財務全般のトータルアドバイザーである「ファイナンシャルアドバイザー」などがあります。
  
  いずれの場合も、個々の専門分野に関する豊富な知識と深い造詣が求めら、一朝一夕でなれるものではないので「コツコツと努力を重ね目標達成することが好き・得意だ」という人に向いています。また、現状把握と問題点の解析が主な業務となるため、普段から物事に対する分析・研究を好む、探究心旺盛な人に向いているでしょう。
  「人の役に立ちたい」というホスピタリティ溢れる人は、実務に就いてより一層やりがいと喜びを感じられるはずです。


• 【活躍できる主な業界】
  コンサルティング

専門・スペシャリスト職（財務・金融コンサルタント）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 高い専門性を要するプロフェッショナル
  金融に関する知識は言うまでもなく、政治経済、社会情勢、市場動向、法律の改変など、社会を取り巻く幅広い分野への深い造詣を必要とする、大変難易度の高い職業です。そのため、ある一定の実務経験や、難易度の高い資格を取得していることが必須となる場合もあり、非常にハードルの高い職業と言えます。しかし、それ故に社会的に希少価値が高く、ここで培われた専門性は一生涯の武器となり得ます。専門性を有する稀有な存在として大きなやりがいと充実感、知的欲求が満たされる喜びを体感することができます。


• 企業経営の中枢部に触れる醍醐味
  企業における「資金」とは、今後の企業活動を左右する極めて重要なものであり、それらの運用・管理や経営戦略の立案にダイレクトに関わっていくのが財務・金融コンサルタントと言えます。財務状況を様々な角度から分析・把握し、資産戦略を客観的に判断したうえで、是正を促したり自ら解決策を提案するなど、企業の枢軸に関わることで、大きな誇りとやりがいが得られます。


• 様々な形で人に、社会に貢献できる
  財務・金融コンサルタントと聞けば業務が専門的で難しく、日常で頻繁に接する機会もない職業として、実態を掴みづらいイメージを持たれるかもしれません。しかし、コンサルタントのミッションとは平たく言えば「困っている人に解決の糸口を差し伸べる」「クライアントの抱える問題を解決する」という、非常に明快でシンプルなもの。鋭い分析力で将来の障害やリスクを予測したうえで、“そうならないためにどうすれば良いか”を具体的に示し、不安を安心へと転換させることに他なりません。人のために役に立つことができる、社会貢献度の高い職業なのです。

専門・スペシャリスト職（財務・金融コンサルタント）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 問題解決能力と、それらを裏付�