ゼンリンの企業研究

今回ご紹介するのは、知・時空間情報に関連するサービスで有名なゼンリン。

この記事を読んでいる方の中には、ゼンリンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ゼンリンの経営理念や同じ出版業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある出版会社の中で、なぜゼンリンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ゼンリンについて深く知るために、まずはゼンリンの経営理念を確認しましょう。そこからゼンリンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ゼンリンの企業理念は、以下の通り。
『「知・時空間情報の創造により人びとの生活に貢献します」を企業理念として掲げ、「Maps to the Future」のスローガンのもと、地図情報で未来を創造していくことを使命として企業運営を行っております。そして、情報化社会の発展により地図情報に 求められる価値やニーズが大きく変化を続ける今、私たちは「より適した価値」を実現することで、「情報を地図化する世界一の企業』
（企業HPより引用）

ここから分かるポイントは、「貢献」「創造」の2点。
ゼンリンでは、地図情報を中心とした事業により、人びとの生活に貢献し、価値を実現する事を目標としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに貢献した事」
• 「今までに創造してきた事」

次に、出版業界におけるゼンリンと競合会社と比較してみましょう。
ゼンリンの競合といえば、昭文社が挙げられます。
ゼンリンと昭文社はどのように違うのでしょうか。

ゼンリンと昭文社は同じ出版業界に属していることからライバル関係にあります。
まずは事業について比べてみます。ゼンリンでは、住宅関連の地図を中心に、冊子やソフト、スマートフォン向けのサービスを行っています。また、防災ガイドなどの災害時にも役立つマップの販売なども行っています。一方昭文社では、旅関連の雑誌を中心に販売しており、旅行地図として有名なマップルなどの発行を行っています。同じ出版業界でも力を入れている分野や得意としている分野があります。
では財務について比べてみます。売上高について比べるとゼンリンが53,589百万円（平成26年3月期）であり、昭文社が13,990百万円（平成26年3月期）であります。
売上高を比べるとゼンリンが上回る結果となりました。

ゼンリンの売上高が上回った背景には、出版業界の雑誌が売れないという背景の中で、ゼンリンが地からを入れているデジタル関連にあります。地図のサービスなどをスマートフォン向けのアプリサービスを行うなど、時代の流れを掴んでいるからではないでしょうか。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年の出版業界はインターネットの普及率が高まった時から、印刷による出版物の業績は大きく収益を減少させています。出版業界自体の規模は少しずつ上がっているのですが、この伸びは主に、上位の企業が出版物以外の事業が好調によるものです。
これからの出版業界はさらに出版物以外での収益を確保できる事業が盛んになり、経営統合などの再編も盛んになる見通しです。

ここまでゼンリンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�