マイクロアドの企業研究

今回ご紹介するのは、サイバーエージェントの広告事業を担うことで有名なマイクロアド。

この記事を読んでいる方の中には、マイクロアドへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、マイクロアドの経営理念や同じネット広告業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるネット広告会社の中で、なぜマイクロアドなのか？」という質問への対策を考えましょう。


マイクロアドについて深く知るために、まずはマイクロアドの経営理念を確認しましょう。そこからマイクロアドが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

マイクロアドの企業理念は、以下の通り。
『広告プラットフォームの会社として歩む。』
（マイクロアドホームページ「サービス」より引用）

ここから分かるポイントは、「高品質なプラットフォームとサービス」「効率的なマーケティング」の2点。
マイクロアドは、インターネットバナー広告を軸に、広告主とメディアに高品質なプラットフォームとサービスを提供しています。市場に新たなルールを造り、そのルールをスタンダードにすることがマイクロアドのミッションです。求める人物像は、自らの強い欲望がある人。自分がこうありたいという姿を想像した時に自然に湧き出る欲望があり、その思いに忠実に行動し、周りと同じような人生を歩みたくないという人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 5年後、10年後、それ以降のビジョン、理想を叶えるための目標
• 目標達成のために実行したこと、困難や挫折の経験、その克服方法
• 強い意志によって成し遂げたこと、そこから得た自分の強み

次に、ネット広告業界におけるマイクロアドと競合会社と比較してみましょう。
マイクロアドの競合といえば、イーエムネットジャパンが挙げられます。
マイクロアドとイーエムネットジャパンはどのように違うのでしょうか。

マイクロアドは、インターネット広告の分野においてアドプラットフォーム事業、アドネットワーク事業を展開する会社です。アドネットワーク事業では国内最大級を誇り、導入企業は9,000社超。行動ターゲティング等で培った広告配信技術を強みに、ネット広告業界に新たなルールを創り出しています。近年では大手マーケティング企業と事業提携することで多次元データとの融合を図るなど、独自の広告プラットフォームを通じ革新的な広告ビジネスを展開。国内のみならず海外進出にも積極的で、中国や香港、台湾やシンガポール、インドネシアやフィリピンなど、11か国19拠点にて事業を展開しています。売上高は平成21年から順調に推移し、平成25年9月期には68.5億円を計上しています。

対するイーエムネットジャパンは、韓国最大手のインターネット広告代理店。平成12年に日本に進出し、その後およそ7年で日本支社を設立しています。リスティング広告を軸とし、扱うメディアは中小から大手まで様々。Yahoo!やGoogle、FacebookやYouTubeなども手掛け、業界においても美容、医療、不動産、飲食など多岐にわたります。このような制限を設けない事業展開により、韓国では圧倒的なシェアを誇るまでに成長。それを強みに日本でも拡大し、平成25年12月期売上高を51.9億円としています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年～26年のネット広告業界売上高は4,397億円、経常利益は248億円です（対象企業13社合計）。過去の推移は平成21年から25年まで増加傾向にあり、平成25年の国内総広告費5兆9,762億円のうちインターネット広告費は9,381億円（電通調べ）。広告媒体ではテレビに次いで国内2位の実績を誇っており、インターネットやスマートフォンの普及とともに堅調な推移を見せてきました。

近年、スマートフォンの普及に伴いより拡大傾向にある業界ですが、現状は広告主自身が広告の出稿が可能になってきている状態。今後も業界の拡大余地はあるものの、これまでのインターネット広告市場の構造に大きな変化が見られることが予想されています。

ここまでマイクロアドについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。