大黒天物産の企業研究

今回ご紹介するのは、創業以来、地域社会の人々の豊かな生活を実現するために、より良いものをより安く提供し、29期連続増収増益の大型ディスカウントストア「ラ・ムー」「ディオ」で有名な大黒天物産。

この記事を読んでいる方の中には、大黒天物産への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、大黒天物産の経営理念や同じ小売業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある小売会社の中で、なぜ大黒天物産なのか？」という質問への対策を考えましょう。


大黒天物産について深く知るために、まずは大黒天物産の経営理念を確認しましょう。そこから大黒天物産が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

大黒天物産の企業理念は、以下の通り。
『自分を変え　会社を変え　社会を変える』
（大黒天物産株式会社　会社理念より引用）

ここから分かるポイントは、「自主性」「挑戦」「社会貢献」の3点。
大黒天物産の社員として、お客様の豊かな暮らしを実現するために主体性を持って行動する。 自分のためになることが会社のためになること、会社のためになることが地域社会の人々のためになるよう貢献する。 その結果、日本だけでなく、世界中の人々を幸せにする。大黒天物産はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した挫折や失敗から学んだこと
• 以上の体験から得たことを、どのように仕事に活かしたいか

次に、小売業界における大黒天物産と競合会社と比較してみましょう。
大黒天物産の競合といえば、ハローズが挙げられます。
大黒天物産とハローズはどのように違うのでしょうか。

中・四国、九州、関西、東海、北陸に100店舗以上の大型食品ディスカウントストア「ラ・ムー」「ディオ」を展開する大黒天物産。創業以来29期連続で増収増益を更新しており、日本の全産業全業種においてトップの地位を誇っています。平成24年には東証一部上場に。
同社の強みはプライベートブランド商品「D-PRICE」で、国内外の食品メーカーとの開発で市場価格の3割から5割の割引価格で提供しており、そのアイテム数は900以上。
さらに製造から販売まで一貫してプロデュースする食品の製造小売業にも取り組んだり、輸入商品も手掛けるなど、商社を通さない商品開発に注力しています。
平成47年度には1,000店舗、売上高1兆円を目指すというビジョンを掲げています。

対するハローズは、広島県東部、岡山県、香川県、愛媛県、徳島県、兵庫県に展開する24時間営業のスーパーマーケット。
同社の特長のひとつは「ハローズセレクション」というプライベートブランド商品。全700アイテム以上あり、生鮮食品から飲料、調味料等、幅広く展開されています。
さらに中・四国エリアへの物流拠点を一元化した自社の物流センターを保有しており、効率的な物流システムが構築されていることも強みの1つとなっています。
今後は、瀬戸内海を囲む地域に出店を続けていくとともに、瀬戸内商勢圏180店舗3,000億円構想の促進が課題となっています。

次に大黒天物産とハローズの財務状況を見てみましょう。
平成27年度における売上高は、大黒天物産が連結1,331億900万円であるのに対し、ハローズは956億円と下回っています。
一方で営業利益は、大黒天物産が連結52億7,200万円のところ、ハローズは34億4,500万円と、こちらも大黒天物産が圧倒的な強さを見せています。
大黒天物産は、岡山県に4店舗、島根県、奈良県、広島県、和歌山県、福岡県の各県に1 店舗、さらに新エリアに進出を果たし、岐阜県に1店舗の計10店舗の新規出店や、日本初の本格的な製造小売業を実現するための施設となる中国物流RMセンター等の戦略が功を奏したようです。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
日常の買い物における消費者の生活防衛意識はますます強くなってきており、低価格志向が続いています。
さらに競合店の新規出店、業態間競争や業界再編、円安による原材料価格の値上げや電気料金の値上げ、慢性的な人材不足、業種・業態を超えた価格競争の激化等、厳しい経営環境に見舞われています。

ここまで大黒天物産についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �