テレビ静岡の企業研究

今回ご紹介するのは、静岡にて地域密着の放送事業を展開することで有名なテレビ静岡。

この記事を読んでいる方の中には、テレビ静岡への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、テレビ静岡の経営理念や同じテレビ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるテレビ会社の中で、なぜテレビ静岡なのか？」という質問への対策を考えましょう。


テレビ静岡について深く知るために、まずはテレビ静岡の経営理念を確認しましょう。そこからテレビ静岡が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

テレビ静岡の企業理念は、以下の通り。
『静岡を元気に！』
（テレビ静岡「企業理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「人と地域を元気にする」「魅力溢れる静岡づくり」の2点。
テレビ静岡は、視聴者のニーズを的確に捉えたコンテンツを、新たな発想をもって追求します。様々な活動を通じ「人と地域を元気にする」ことに努め、テレビ局として魅力あふれる静岡づくりに貢献していきます。求める人物像は、「テレビをもっとおもしろくしたい」という人。テレビが大好きな人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• テレビというメディア・静岡への想い、地域への貢献意欲
• 自慢できる自分の強み、個性、その活かし方
• テレビから学んだこと、それを活かし発信したいこと
• 困難や挫折の経験、その克服方法、乗り越え達成したこと

次に、テレビ業界におけるテレビ静岡と競合会社と比較してみましょう。
テレビ静岡の競合といえば、静岡朝日テレビが挙げられます。
テレビ静岡と静岡朝日テレビはどのように違うのでしょうか。

テレビ静岡は、フジテレビ系列のテレビ局。「てっぺん静岡」「くさデカ」「おは・スポ！サンデー」等、静岡地区に密着した番組製作を行っています。中でも公開トーク番組の「テレビ寺子屋」は、昭和51年の放送開始から全国24局で放送される長寿番組として有名。近年では年間3本を製作するなどネット番組製作にも積極的に取り組んでおり、このような自社制作のローカル情報バラエティ番組を強みとしています。キャッチコピーは“元気をピピピ”の「テレしず」。吉本興業所属タレントを多く起用することでより親しみある番組作りに努め、静岡を拠点に「人と地域を元気にする」ことに注力しています。平成26年3月期売上高は89億円となっています。

対して昭和53年に放送開始した静岡朝日テレビは、テレビ朝日系列のテレビ局。2000年から続く情報番組「とびっきり！しずおか」を看板番組とし、「しょんないTV」「エンジョイDIY」「スポーツパラダイス」などのレギュラー番組も手掛けています。近年ではデジタル化にも意欲的な取組みを見せ、「環境紀行」番組では画質・音質で高評価を獲得。いずれも視聴者目線で独自性のある番組製作が特徴的です。強みとするのは、静岡県内の徹底的な取材や地域交流イベント開催を通じ、「ローカル情報に強く、親しみのある、信頼感のある放送局」であること。業界がネットとの融合を加速させる中、既存のテレビ文化も大切にしている社風があります。平成27年3月期売上高は95億円となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年のテレビ業界売上高は2兆4,690億円、経常利益は1,941億円です（対象企業33社合計）。過去の推移は平成17～19年まで増加傾向にあり、その後は減少に転じ横ばいとなります。この低迷は、平成20年後半の景気悪化によりスポンサー企業が広告費を削減した結果。東日本大震災の影響もあり、主に広告収入の落ち込みが大きな要因となっています。平成24年には国内景気の回復に伴い広告収入が増加したものの、平成26年から遡り5年の売上高伸び率は－0.6％となっています。

近年、民法大手5社では視聴率が減少傾向となり、一方で好調なのがインターネット業界。ネット広告産業の急成長により、テレビ業界は大きな打撃を受けることとなっています。これにより各社とも構造的な変化を必要とし、テレビとネットの融合による新事業の展開に積極的。今後もテレビ業界においては転換期が継続し、広告収入による依存から脱却する必要性に迫られています。

ここまでテレビ静岡についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �