東洋ゴム工業の企業研究

今回ご紹介するのは、自動車やトラックなどのタイヤ製品で有名な東洋ゴム工業。

この記事を読んでいる方の中には、東洋ゴム工業への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、東洋ゴム工業の経営理念や同じゴム・タイヤ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるゴム・タイヤ会社の中で、なぜ東洋ゴム工業なのか？」という質問への対策を考えましょう。


東洋ゴム工業について深く知るために、まずは東洋ゴム工業の経営理念を確認しましょう。そこから東洋ゴム工業が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

東洋ゴム工業の企業理念は、以下の通り。
『独自の技術を核として新たな価値を創造し、人と社会に求められる企業であり続ける』
（企業HPより引用）

ここから分かるポイントは、「創造」「続ける」の2点。
東洋ゴム工業では、企業の技術を活かして価値を創造し、求められる企業を目指しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに創造したこと」
• 「今までに持続して続けてきたこと」

次に、ゴム・タイヤ業界における東洋ゴム工業と競合会社と比較してみましょう。
東洋ゴム工業の競合といえば、東海ゴム工業が挙げられます。
東洋ゴム工業と東海ゴム工業はどのように違うのでしょうか。

事業について比べると、東洋ゴム工業ではタイヤ事業、ダイバーテック事業、R＆D事業の３つからなっています。タイヤ事業では「トーヨータイヤ」の名前で有名なブランドや「ニットー」「シルバーストン」の３つを市場で展開していることが特徴です。
ダイバーテック事業では、ゴムの特性を活かしてゴム工業製品を展開し、輸送機器分野や断熱・防水資材分野、産業・建築資材分野をコアの事業としてグローバルに活躍しています。 企業としてR＆Dでは、既存事業以外にとらわれない戦略テーマを研究開発することにも力を入れています。

一方東海ゴム工業では、平成26年10月１日付で社名を「住友理工株式会社」に変更し、事業の分野を拡大しています。事業として自動車分野、IT関連分野、産業資材分野、インフラ分野、建築・住環境分野などを展開しています。
自動車分野では自動車の振動・騒音の低減を実現する防振ゴムや自動車用のホースなどの開発を行っていることが特徴です。
今後はガラス窓などの室内面に貼る省エネフィルムを主力製品とするリフレシャイン事業や健康介護事業なども展開していくことを目標としています。

次に財務状況について比べると、東洋ゴム工業は3,702億円（平成26年）で東海ゴム工業では3,690億円（平成26年）であり、売上高では東洋ゴム工業が上回る結果となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ゴム・タイヤ業界では平成21年に大幅に市場規模を縮小させましたが、平成21年から平成25年にかけて拡大傾向にあります。世界的に自動車の需要が伸びていましたが、資材などの価格が高騰したことにより平成21年に縮小する結果となりました。

国内での自動車保有の減少に伴い、ゴム・タイヤ業界が縮小傾向にありますが、アジアや中近東での需要の伸びがあることから海外への進出も盛んになるとの見方です。

ここまで東洋ゴム工業についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。