味の素ゼネラルフーヅの企業研究

今回ご紹介するのは、マキシムやブレンディなどのコーヒーで有名な味の素ゼネラルフーヅ。

この記事を読んでいる方の中には、味の素ゼネラルフーヅへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、味の素ゼネラルフーヅの経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜ味の素ゼネラルフーヅなのか？」という質問への対策を考えましょう。


味の素ゼネラルフーヅについて深く知るために、まずは味の素ゼネラルフーヅの経営理念を確認しましょう。そこから味の素ゼネラルフーヅが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

味の素ゼネラルフーヅの企業理念は、以下の通り。
『コーヒーを中心とした商品をとおして顧客満足を実現し、社会に貢献しうる存在であり続ける。』
（味の素ゼネラルフーヅ「企業理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「お客様第一」「チャレンジ」「チーム力」の3点。
味の素ゼネラルフーヅは、独自の価値の創造・提供により、お客様のやすらぎと健康に貢献することに努めています。目指すのは、コーヒーを始めとする嗜好飲料を通し、日本一愛される嗜好飲料メーカーとなること。「お客様第一」「チャレンジ精神」「Oneチーム」「人がすべて」の全てを実行・実現し、普遍的で深い情緒価値を提供していきます。求める人物像は、最後までやり遂げることを大切にし、困難を前向きに捉え自己成長に繋げられる人。自分で考え意見を持ち、周囲を巻き込んで行動できる人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 困難や挫折を乗り越え達成したこと、その克服方法
• 自己成長のため自ら目標を掲げ、継続して努力していること
• 過去の経験から得た自分の強み、克服すべき弱み
• チームでの役割、貢献度、リーダーの経験

次に、食品業界における味の素ゼネラルフーヅと競合会社と比較してみましょう。
味の素ゼネラルフーヅの競合といえば、UCC上島珈琲が挙げられます。
味の素ゼネラルフーヅとUCC上島珈琲はどのように違うのでしょうか。

味の素ゼネラルフーヅは、平成27年4月に100％味の素グループ会社として新たにスタートした食品メーカー。グループにおける飲料事業の中核を担っており、インスタントやレギュラー、スティックやチルドなど、コーヒーの全カテゴリーを自主生産しています。主要ブランドは「マキシム」「ブレンディ」「マリーム」など。また、ギフトや業務用ビジネスも手掛けており、こちらも事業の大きな柱となっています。強みとするのはおよそ40年に及ぶ技術力と開発力。平成26年度には社員677名で1,528億円を売り上げるなど、少数精鋭による収益の高さも誇れるところです。近年では海外展開にも積極的な姿勢を見せており、平成27年3月期売上高を1,280億円としています。

対して兵庫県神戸市に本社を置くUCC上島珈琲は、1933年創業の食品メーカー。コーヒー・紅茶・ココアの輸入・加工・販売に加え、缶コーヒーの仕入れ・販売などを行います。主力であるコーヒーの「品質」には非常にこだわりを持ち、コーヒー自体の香りや味を重視した研究開発が大きな強み。品質へのこだわりは農園経営にも表れており、ジャマイカやハワイに直営農園を開設し厳選されたコーヒーのみを使用した新製法を開発。さらにブラジルで資格を取得した26名のコーヒー鑑定士によって、独自のブレンド開発にも成功しています。近年では、コンビニ等小売店向けの「キューリグコーヒーシステム」の展開にも注力しており、平成27年3月期売上高を1,385億円としています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の食品業界売上高は18兆0,388億円、経常利益は1兆3,062億円です（対象企業126社合計）。売上高純利益率は＋4.2％、過去5年の伸び率は＋2.6％となり、平成17年から平成25年まで堅調に推移しています。

しかしながら近年の業界に大幅な増加は見られず、平成19年から続く値上げラッシュや世界的不況による景気悪化を受け低迷を続けてきた状況があります。また平成21年以降も消費者の購買意欲はさらに低下。平成24年の政権交代を機に国内景気は回復基調となりますが、原材料の多くを輸入に頼る食品メーカーにとっては円安が逆風となり、値上げせざるを得ない現状があります。 このような動向に加え、国内では少子高齢化や人口の減少が加速。食品大手各社では国内規模を縮小させるとともに、積極的な海外展開を見せています。

ここまで味の素ゼネラルフーヅについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょ�