TDCソフトウェアエンジニアリングの企業研究

今回ご紹介するのは、創業昭和37年、日本のIT業界を支えてきた独立系システムインテグレーダ。近年開発されたクラウドサービス「Trustpro」で有名なTDCソフトウェアエンジニアリング。

この記事を読んでいる方の中には、TDCソフトウェアエンジニアリングへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、TDCソフトウェアエンジニアリングの経営理念や同じソフトウエア業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるソフトウエア会社の中で、なぜTDCソフトウェアエンジニアリングなのか？」という質問への対策を考えましょう。


TDCソフトウェアエンジニアリングについて深く知るために、まずはTDCソフトウェアエンジニアリングの経営理念を確認しましょう。そこからTDCソフトウェアエンジニアリングが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

TDCソフトウェアエンジニアリングの企業理念は、以下の通り。
『わが社は、最新の技術情報を提供し、お客様の繁栄に寄与するとともに社員の生きがいを大切にし社会と共に発展することを目指します。 』
（TDCソフトウェアエンジニアリング　企業理念・行動指針ページより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「技術力」「社会貢献」の3点。
TDCソフトウェアエンジニアリングの社員として、顧客のために、高い技術力を備えた質の高いサービスを提供し、常に満足してもらえるよう向上心を持って努める。仕事の仲間とも協調し共に成長していく。その結果、顧客からの更なる信頼を得て、会社の目標達成に貢献する。会社の発展が、豊かで安心して生活できる社会の創造にも寄与していく。同社は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、ソフトウエア業界におけるTDCソフトウェアエンジニアリングと競合会社と比較してみましょう。
TDCソフトウェアエンジニアリングの競合といえば、アグレックスが挙げられます。
TDCソフトウェアエンジニアリングとアグレックスはどのように違うのでしょうか。

昭和37年の創業以来、日本のIT業界と共に発展し、激変するソフトウエア業界を勝ち抜いてきたTDCソフトウェアエンジニアリング。保険、銀行、クレジットカードをはじめ、各種メーカーや有名企業など、私たちの生活に密接するシステムの開発に携わっています。
近年はクラウドビジネスに積極的に取り組んでおり、同社開発の「Trustpro」は多数の企業が抱えるソリューションを実現するサービスとして人気を博しています。

対するアグレックスは、前進企業である日本能率コンサルタントの設立が昭和40年、ソフトウエア業界を長年に渡り牽引する存在。保険証券発行サービスから始まった同社は、ビジネスプロセスアウトソーシング、ソフトウェアソリューション、システムインテグレーションを効果的に組み合わせたワンストップサービスを行っています。
現在はITホールディングスグループの中核企業として、ASEAN諸国への進出や欧米企業とのパートナーシップによる海外事業の拡大に特に注力しているようです。

次にTDCソフトウェアエンジニアリングとアグレックスの財務状況を見てみましょう。
平成27年度の売り上げ高は、TDCソフトウェアエンジニアリングが194億3,075万円であるのに対し、アグレックスは243億4,600万円と上回っています。
一方で経常利益は、TDCソフトウェアエンジニアリングが11億5,300万円のところ、アグレックスは8億6,200万円と下回る結果に。TDCソフトウェアエンジニアリングは、不採算案件の抑制や、販売費および一般管理費の負担が減少したため、前期比40.8％という驚異的な増益を記録しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年6月に閣議決定された「日本再興戦略　‐JAPAN is BACK‐」によると、 世界最高水準のIT社会を実現するために、“①IT が「あたりまえ」の時代にふさわしい規制・制度改革 、②公共データの民間開放と革新的電子行政サービスの構築、 ③IT を活用した安全・便利な生活環境実現 、④世界最高レベルの通信インフラの整備、 ⑤サイバーセキュリティ対策の推進、 ⑥産業競争力の源泉となるハイレベルな IT 人材の育成・確保”（経済産業省　日本経済再生本部「日本再興戦略　‐JAPAN is BACK‐」より引用 ） が挙げられています。今後はさらにソフトウエア業界があらゆる分野において必要不可欠な存在になることは一目瞭然で、同業界の更なる革新と成長が期待できそうです。

ここまでTDCソフトウェアエンジニアリングについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行って�