カーディフ生命の企業研究

今回ご紹介するのは、世界的金融グループ「BNPパリバ」の一員で有名なカーディフ生命。

この記事を読んでいる方の中には、カーディフ生命への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、カーディフ生命の経営理念や同じ生命保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある生命保険会社の中で、なぜカーディフ生命なのか？」という質問への対策を考えましょう。


カーディフ生命について深く知るために、まずはカーディフ生命の経営理念を確認しましょう。そこからカーディフ生命が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

カーディフ生命の企業理念は、以下の通り。
『人と、その人にとって大切なものを保険でまもる』
（カーディフ生命「Our Mission」より引用）

ここから分かるポイントは、「日々の暮らしをまもる」の1点。
カーディフ生命が考える「大切なもの」とは、念願のマイホームや自分と家族の健康、子供のための貯金や日々の暮らしなど。それらを守るために親しみやすく適切で快適な金融サービスを提供し、日本の市場に新たな価値を生み出すことを目指しています。
求める人材像は、プロ意識を持ち、プロの技に磨きをかける意欲を持ち、新しいことにチャレンジし続けられる人。自己管理とプロ意識を徹底し、柔軟に発想を転換させ、チームワークを大切にできる人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 目標を達成するために継続して努力していること、その成果
• チームで取組んだこと、その中での自分の役割、リーダーの経験
• 困難や失敗の経験、それを乗り越え達成したこと、その克服方法
• 学生時代に最も頑張ったこと、そこから得たもの

次に、生命保険業界におけるカーディフ生命と競合会社と比較してみましょう。
カーディフ生命の競合といえば、ジブラルタ生命が挙げられます。
カーディフ生命とジブラルタ生命はどのように違うのでしょうか。

カーディフ生命は、フランス　パリのBNPパリバ・カーディフに属する生命保険会社。カーディフ損保と共に「カーディフ・ジャパン」として日本で事業を展開し、双方の利点を活かした保険事業を行っています。扱う商品は「住宅ローンの保険」「ガンにそなえる保険」「女性のための保険」「年金保険」など。国内約60の金融機関と提携し、これを強みにローン債務者のための生命保険を主力としています。
設立の翌年、2001年には日本で初めて「ガン保障特約付団体信用生命保険」の取扱いを開始し、従来の「死亡」「高度障害」に重点を置いた団体信用生命保険に「ガン」の保障をプラス。これにより、ガンと診断された場合、住宅ローンの残高がゼロになるという「治療」に重点を置いた保険の提供を実現させています。2015年には団体被保険者数90万人を突破しており、保有契約高は14兆円超。その伸び率の高さから、販売店を持たず主に金融機関経由で保険を販売するというフランス流のビジネスモデルが、日本においても高く評価されることとなっています。

対してジブラルタ生命は、アメリカの大手金融サービス機関、プルデンシャル・ファイナンシャル傘下の生命保険会社です。2001年に日本で営業を開始し、取り扱うのは個人保険、個人年金保険、団体保険、団体年金保険、再保険。カーディフ生命の「金融機関との提携」に対し、教職員団体や商工会等「全国組織を持つ団体と提携」し、団体の共済制度等を引き受けることを強みとしています。
特徴的なのは、ライフプラン・コンサルタントによる「顧客ごとに設計するオーダーメイド型の保険商品」。一人ひとりの生涯に渡るきめ細かいアドバイスやサポートに力を入れており、2015年4月15日現在、属するライフプラン・コンサルタントのうち396名はMDRTの会員として認定されています。このMDRTとは最高峰のセールスパーソンが集う国際的組織のこと。2015年12月末現在の保有契約高は35兆を超え、およそ800に及ぶ国内事業所を有しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成26年度末の個人保険の保有契約高は、前年度と同水準の857兆円。平成8年度末をピークに減少傾向にあった保有契約高は、一時払商品の新契約増加により好調となっています。また保有契約件数に至っては8年連続で増加を記録しており、平成26年度末には1億5,173万件となっています。
近年の業界では、これまでの主流である募集代理店による営業活動に加え、通信販売やインターネットによる加入といった営業活動の多様化が加速しています。これにより登録営業職員数には減少が見られ、平成26年度は22万7,724名と5年連続で減少傾向。同様に保険商品へのニーズにも変化が見られ、特に平成20年の世界的な金融危機が業界に大きな影響を与えています。
具体的には、生活や財産の保障に加え、医療や老後の保障の質に重点が置かれる保険商品などへシフト。国内においては東日本大震災や少子高齢化による影響も多大であり、保険業界には生活面での総合的なサポートが求められる傾向にあります。また業界の市場規模に至っては縮小傾向にあることから、企業は再編や海外進出に積極的となり、今後もこのような動きは加速する見通しとなっています。

ここまでカーディフ生命についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。