イーベイ・ジャパンの企業研究

今回ご紹介するのは、米国に本社を持つECサイトとして有名なイーベイ・ジャパン。

この記事を読んでいる方の中には、イーベイ・ジャパンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、イーベイ・ジャパンの経営理念や同じEC業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるEC業界の中で、なぜイーベイ・ジャパンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


イーベイ・ジャパンについて深く知るために、まずはイーベイ・ジャパンの経営理念を確認しましょう。そこからイーベイ・ジャパンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

イーベイ・ジャパンの企業理念は、以下の通り。
『Our mission is to be the world’s favorite destination for discovering great value and unique selection.』
（私たちのミッションは、素晴らしい価値とユニークな品揃えを発見出来る、世界で一番好まれる目的地になることです。）
また、「We measure our success by our customers' success.」
（私たちの成功は、カスタマーの成功によって測ります。）
とも述べています。
（eBay「Who We Are」より引用）

ここから分かるポイントは、「世界のEC業界を牽引する存在として、顧客にどのように価値を提供して行くか」という点です。
同社はBtoC・BtoBを問わず多くのユーザーがアイテムの売買を行なえる、ECプラットフォームを運営し、2015年は年間アクティブユーザーが1億6200万人にも及んでいます。また、日本法人においては日本から欧米マーケットへの商品販売やストア展開する出品者をサポートするなど、国内の主要ECサイトとは違ったポイントでも存在感を示しており、まさにミッションで掲げている通りグローバル市場において「最も好まれる目的地」を現実のものとしています。これからもその存在の向上のためにみなさんの入社後の活躍を期待していると言って良いでしょう。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の２点です。

• 目標を掲げて行動し、成果を出した経験
• 相手のことを考えて創意工夫した経験とその成果

次に、EC業界におけるイーベイ・ジャパンと競合会社と比較してみましょう。
イーベイ・ジャパンの競合といえば、ヤフー株式会社が挙げられます。
今回は、イーベイ・ジャパンとヤフーを比較してみましょう。

まず、この２社がよく競合として比較対象に挙げられるのは、もともとイーベイ・ジャパンがオークションサイトとして地位を築いてきたためです。（ヤフーが運営するヤフオク！との比較がされるため）
実際のところイーベイ・ジャパンでは近年ECプラットフォームとしてその機能を拡充させており、今後もその発展のために投資をする予定。
特にそのなかでも商品カタログを強化する方針を出しています。商品カタログの強化とは、同じ商品を1つの商品として登録し、購入者が商品を探しやすくする機能の拡充を指しています。特に現在はスマートフォンで商品を購入するユーザーが増加していることもあり、そうしたユーザーへの利便性を高めることを目指しています。
また、EC分野に特化している強みを発揮し、事例紹介やビジネス効率化ガイドをWEB上で公開するなどユーザー支援も手厚いのが特徴です。

一方のヤフーでは米国本社であるYahoo!Incの検索情報サービスを日本でも提供する他、マーケティングソリューション事業（インターネット広告）やコンシューマ事業としてイーベイ・ジャパンと競合する「ヤフオク!」や「Yahoo! ショッピング」といったEC事業を展開しています。競合する事業分野においてはイーベイ・ジャパン同様スマホユーザーを意識したアプリ開発などに注力している他、他の事業分野である広告技術などを活用してサービス改善を行っているのは大きな違いと言えるでしょう。

以上のように、この２社の違いはEC特化型か、WEB総合型かという点。いずれもメリット・デメリットがあるので、この点をよく比較して企業の特徴をつかみましょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年EC市場は拡大の一途をたどっています。2014年、日本国内のB to CのEC市場の規模は12 兆 7,970 億円 にも及んでおり前年比4.37％の伸び率をみせています。

日本では楽天を筆頭に、Amazon Japan、ヤフーなど大手の「モール型」と言われるサイトがそれに追随するかたちでB to Cの市場を席巻しています。一方でまだこれから伸びる余地があるとされているのが、売り手と買い手が自由に参加出来る「マーケットプレイス型」すなわちC to Cの市場です。

実はグローバル市場でみると、中国のアリババグループが運営する「タオバオ」に次いでこのC to C市場に強いのがイーベイグループ。日本ではハンドメイドの物販ができるminnneや個人でも簡単にネットショップを開けるBASEなどが出てきているもののまだまだ小規模なため、この分野における成長は今後のEC業界のなかでの影響力に大きく影響しそうです。

ここまでイーベイ・ジャパンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�