クレディ・アグリコル証券の企業研究

今回ご紹介するのは、フランスに本店を置く世界最大手の金融グループ、クレディ・アグリコル・グループの証券会社で有名なクレディ・アグリコル証券。

この記事を読んでいる方の中には、クレディ・アグリコル証券への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、クレディ・アグリコル証券の経営理念や同じ証券業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある証券会社の中で、なぜクレディ・アグリコル証券なのか？」という質問への対策を考えましょう。

クレディ・アグリコル証券について深く知るために、まずはクレディ・アグリコル証券の経営理念を確認しましょう。そこからクレディ・アグリコル証券が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

クレディ・アグリコル証券の企業理念は、以下の通り。
『クレディ・アグリコル証券会社が最も重視するのが、お客様とのリレーションシップに基づくオーダーメードの商品やサービスの提供です。刻々と変化し、常に最先端の金融ソリューションが求められる日本において、一過性のものに終わらない、長期的視点を持った金融戦略を構築し、新しい価値を創造することが、私たちの存在意義であり、使命なのです。』
（クレディ・アグリコル証券会社ページより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「グローバル」「社会貢献」の3点。
クレディ・アグリコル証券の社員として、常に顧客との関係を重視して誠実に対応するとともに、金融のプロフェッショナルとして様々な情報や商品・サービス提供に努めること。
世界中で活躍する仲間たちとのコミュニケーションを大切にし、情報交換はもちろん、互いに尊重し合い切磋琢磨して成長していく。
その結果、会社の目標を達成するとともに、会社の発展が国際社会の発展にも寄与する。 クレディ・アグリコル証券は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために、個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、証券業界におけるクレディ・アグリコル証券と競合会社と比較してみましょう。
クレディ・アグリコル証券の競合といえば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券 が挙げられます。
今回は、クレディ・アグリコル証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券 を比較してみましょう。

農業国フランスの農業系系統金融機関クレディ・アグリコル・グループの一員、クレディ・アグリコル証券（CIB）。同グループは資産、及び自己自資本ベースで世界最大手に位置。 日本においては平成22年の商号変更で、クレディ・アグリコル証券会社、クレディ・アグリコル銀行として再編成されており、国内外の各種債券やデリバディブ業務で高い市場シェアを誇っています。
また、クレディ・アグリコル証券は本店をパリに構えるとともにロンドン、ニューヨーク、香港、東京など、世界35ヵ国以上の拠点を擁し、日本国内法人に海外M＆Aの紹介やアドバイザリー・サービスを提供。フランスを核とした欧州をはじめ、南米における投資案件を積極的に紹介しています。

対する三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱東京UFJ銀行や三菱東京UFJ証券等、日本の金融業界におけるトップクラスの企業が一体となった三菱UFJファイナンシャル・グループ（MUFG）と、ニューヨークに本拠を構え、投資銀行、証券、ウェルネス・マネジメント等、幅広い商品・サービスを提供する世界有数のグローバル総合金融サービス企業であるモルガン・スタンレーとの提携により平成22年5月に誕生。
モルガン・スタンレーは、昭和45年に東京駐在員事務所を開設して以来、40余年に渡って日本市場と共に歩み成長し基盤を強化してきました。国内における外資系金融機関としては実績と共に、他を牽引する存在に。
このような強力なパートナ―を持つ三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、モルガン・スタンレーの強みである世界43ヵ国にのぼるグローバルネットワークを活かすとともに、同社が持つ質の高い商品サービスや提案力を投資銀行業務に活かして実績を積んでいます。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
フィンテックを活用した多種多様な金融ビジネスが国際的に普及していく中、日本の金融機関における対応は、欧米金融機関の動向と比べると、多少遅れ気味になっているようです。
金融機関にとってのフィンテックとは、異業種との競争であり、連携の機会とも言えるもの。それゆえ、これまでの伝統的な慣行に縛られないフレキシブルな経営体制が求められるでしょう。
さらに金融業で収益を高めていくためには、顧客にとって便利なサービスをフィンテックで提供するか、又は、フィンテックで新たに創出された金融業者による業界内の再開発と活性化が必要になってくると見られています。
このような状況の中、フィンテックは日本における経済戦略のひとつと捉えられているためか、平成27年3月、金融庁が「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の一部を改正する法律案」を国会に提出したとのことです。

ここまでクレディ・アグリコル証券についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきま�