キャンベルジャパンの企業研究

今回ご紹介するのは、アメリカ、キャンベルスープカンパニーのスープをはじめ、Pregoパスタソース、V8野菜ジュース、チョコレートビスケットTimTam等の輸入で有名なキャンベルジャパン。

この記事を読んでいる方の中には、キャンベルジャパンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、キャンベルジャパンの経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜキャンベルジャパンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


キャンベルジャパンについて深く知るために、まずはキャンベルジャパンの経営理念を確認しましょう。そこからキャンベルジャパンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

キャンベルジャパンの本社キャンベルスープカンパニーの企業理念は、以下の通り。
『Real food that matters for life's moments.』
（Leadership: CEO Message — Campbell's 2014 Corporate Social Responsibility Reportより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「環境配慮」「協調性」「社会貢献」 の3点。
キャンベルスープカンパニーの一員として、人々に美味しく、買い求めやすく、リーズナブルな価格で商品を提供するよう努めるとともに、環境にやさしい生産活動を行うことで消費者の未来にも応えていく。
職場の仲間と協調し、互いに切磋琢磨して、働きやすい職場環境を作り上げ、社員と会社の成長に貢献する。
会社が発展することで、世界中の人々の豊かな食生活の創造にも寄与する。 キャンベルスープカンパニーは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得たことを、仕事の上でどのように活かしたいか

次に、食品業界におけるキャンベルジャパンと競合会社と比較してみましょう。
キャンベルジャパンの競合といえば、ハインツ日本が挙げられます 。
今回は、キャンベルジャパンとハインツ日本を比較してみましょう。

キャンベルジャパンは、アメリカ本社キャンベルスープカンパニーから、日本人の嗜好に合わせて開発されたキャンベル濃縮缶スープの日本語ラベル7種類等を輸入。日本においては、国内総販売代理店としてSSKセールスが市販用、業務用ともに販売を担っています（沖縄を除く）。一方、チョコレートビスケットやクッキー等の菓子類の販売は三菱食品が行っており、キャンベルジャパン自体は、国内マーケティングのサポートに携わっています。
そんなキャンベルスープカンパニーを代表する商品と言えばトマトスープですが、それ以外にも同社では全世界120ヵ国で約200種類にも及ぶスープを販売するとともに、パスタソース、サルサソース、ブロス、野菜ジュース、クッキー等で展開されている各種ブランドも擁するグローバル企業。明治2年にアメリカ・ニュージャージー州カムデンにおいて、青果商ジョセフ・キャンベルとアイスボックスメーカーのエイブラハム・アンダーソンによる共同出資で設立されたのが同社の起源となっています。

対するハインツ日本は、明治2年創業のH.J.ハインツ社の日本法人。ハインツ社の日本における事業活動は昭和36年の日魯漁業との合弁会社から始まりました。
同社はケチャップをはじめとして、ソース、調味料、冷凍調理品、スープ、スナック、ベビーフード等を世界200ヵ国で展開するグローバル食品メーカーとして知られており、特にケチャップは世界で年間65億本を売り上げる人気商品。しかしながら世界大手の同社でも、日本においては国内メーカーの競合他者に苦戦を強いられている状況にあるようです。 一方、デミグラソースやホワイトソース等の洋風クッキングソースやスープ、パスタソース等の洋食カテゴリーでは、家庭用、業務用ともに高い支持を得ており、キャンベルジャパンの競合となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
食品産業新聞によると、平成27年度におけるスープ市場は堅調に推移しており、主力となっている洋風粉末、スナックスープが増加傾向にあるのに加え、ご飯に合うとされる卵スープ等、和風や中華、レトルトスープも上向きに。
市場規模は前年比2％増の約900億円（消費者購入ベース）で、野菜を積極的に摂取したいという健康志向や、気軽に栄養価の高い朝食を摂りたいというニーズ、さらに春夏需要に訴求したメーカーのプロモーション、料理用途の提案等がプラス要因として働いたようです。 トレンドとしては、夏場の冷たいスープやレンジアップ容器入りスープ等、各社の新しいスープ需要に着目した提案に注目が集まっているようです。

ここまでキャンベルジャパンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�