BNPパリバの企業研究

今回ご紹介するのは、ユーロ圏トップクラスの収益力を誇ることで有名なBNPパリバ。

この記事を読んでいる方の中には、BNPパリバへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、BNPパリバの経営理念や同じ金融業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある金融会社の中で、なぜBNPパリバなのか？」という質問への対策を考えましょう。


BNPパリバについて深く知るために、まずはBNPパリバの経営理念を確認しましょう。そこからBNPパリバが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

BNPパリバの企業理念は、以下の通り。
『「目標達成への強い意志」「高い目標とチャレンジ精神」「変化に対応するスピード」「創造的なアイデア」』
（BNPパリバ「基本理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「顧客のための最善のサービス」の1点。
BNPパリバは上記4つをコア・バリューとし、グローバル展開する金融機関として顧客のために持続可能な企業となるよう努めています。「The bank for a changing world」を標榜し、顧客の立場で考え顧客のビジネスに貢献する最善のサービスを提供することに努めています。
求める人材像は、チームワークを重んじ、プロフェッショナルマインド、コミュニケーション力を備えた人。目標達成への強い意志があり、高い目標とチャレンジ精神、変化に対応するスピードを持ち、創造的なアイデアを生み出せる人を必要としています。さらに社内外の「人との関わり」を円滑に図るため、信頼関係を築き、多様な価値観を受け入れ、自分の意見を上手にアピールできる魅力を備えていることも必要です。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームで達成したこと、その中での自分の役割、リーダーの経験
• 困難や失敗の経験、それを乗り越え達成したこと、その克服方法
• 自分の思い描く将来像、それに向け継続して努力していること
• 人との信頼関係の築き方、自分の魅力・強みについて

次に、金融業界におけるBNPパリバと競合会社と比較してみましょう。
BNPパリバの競合といえば、クレディ・スイス証券が挙げられます。
BNPパリバとクレディ・スイス証券はどのように違うのでしょうか。

BNPパリバは、ユーロ圏トップクラスの収益力を誇る欧州拠点の大手金融グループ。欧州・米国・アジア等世界約75の国と地域で銀行・証券業務を展開しており、およそ18万人の従業員を擁しています。
中でもフランス、ベルギー、イタリア、ルクセンブルクではリテールバンキングにおいて確固たる地位を築き、相互補完的な二大業務分野、リテールバンキング＆サービスとホールセール・バンキングを展開。日本においては約700名のスペシャリストが証券・投資銀行、法人向け銀行、資産運用、生保・損保各業など多様なビジネスを展開し、大企業や政府、機関投資家を対象とした大口金融業務をBNPパリバ証券とBNPパリバ銀行東京支店が担っています。強みとするのは、グループが持つ豊富な資金力と高い格付けに裏付けられた信用力。厳格なリスク管理と適応力・革新力を活かし、日本はもちろん世界において最先端の金融技術による提案力を発揮しています。2016年現在の資本金は1,020億円となっています。

対するクレディ・スイス証券は、150年以上の歴史を有する欧州拠点の大手金融機関。BNPパリバやドイツ銀行、UBS等と共にグローバルかつ大規模展開する欧州系投資銀行として、事業法人、機関投資家、個人裕福層、スイス国内個人顧客など世界中の幅広い顧客層を対象としています。
クレディ・スイス証券は世界50カ国以上にて事業展開し、擁する従業員は約4.7万人。日本においては総合的な証券・投資銀行業務を手掛け、株式、債券、コーポレート・アドバイザリー、プライベート・バンキング、アセット・マネジメント等、多岐にわたるサービスを提供しています。中でも注力するのは、インベストメント・バンキング、プライベート・バンキング、アセット・マネジメントの3事業。グループの長い歴史からくる実績とノウハウや、富裕層対象のプライベート・バンキングを強みとしています。2016年現在の資本金は781億円となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の金融業界売上高は49兆4,890億円、経常利益は9兆6,925億円です（対象企業198社合計）。過去の推移は平成17年から19年まで増加傾向にあり、その後平成21年まで減少に転じます。平成21年から25年から再び増加に転じ、直近5年の伸び率を3.4％のプラスとしています。
金融業界は主に銀行、証券、損保、ローン・消費者金融、クレジットカード、リース、その他に分類されますが、平成25年に好調となったのが銀行、証券、損保、クレジットカード。銀行ではメガバンクに続き地方銀行も堅調に推移し、証券では国内経済や株式市場の回復に伴い増加傾向、さらに損保でも自動車販売の好調を受け回復基調となっています。しかしながら、近年横ばいを維持する消費者金融では過払い利息返還請求が活発化しており、業界全体としては今後先行きが不透明な課題を抱えているのも事実です。

ここまでBNPパリバについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�