エル・ティー・エスの企業研究

今回ご紹介するのは、幅広い分野の課題解決に強い企業変革コンサルティングで有名なエル・ティー・エス。

この記事を読んでいる方の中には、エル・ティー・エスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、エル・ティー・エスの経営理念や同じコンサルティング業界に属する会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるコンサルティング会社の中で、なぜエル・ティー・エスなのか？」という質問への対策を考えましょう。


エル・ティー・エスについて深く知るために、まずはエル・ティー・エスの経営理念を確認しましょう。そこからエル・ティー・エスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

エル・ティー・エスの企業理念は、以下の通り。
『お客様の成長に貢献する　個人の創造性と個性を尊重する　誠実に徹する』
（エル・ティー・エス「経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「可能性」「真の成長」の2点。
エル・ティー・エスのミッションは、「人の持っている可能性を信じ　その可能性を十分に発揮できるように支援することで、自由で生き生きとした人間社会を実現する」こと。顧客に本当の意味での変革をもたらすため、現場に飛び込み溶け込み一体となって行動し、真の成長に貢献することを目指しています。
求める人材像は、先人が切り拓いてくれた道を歩むのではなく、たとえ何度転んだとしても自ら進む道を必死に切り拓いていく「Frontier Spirits」を持った人。必要な要素として「高い志と屈強な精神」「創意工夫と進取の気性」「幅広い視野と飽くなき好奇心」「当事者意識とオーナーシップ」「高潔で素直な心」「感謝と信頼の念」が求められています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• これまで達成した最も大きな目標、今後の目標、自分の将来像
• 過去の失敗や挫折、それを乗り越えた経験、その克服方法
• チームにおける自分の立場、発言力、行動力、リーダーシップ
• 自分が人より優れていると思うところ、自分の強み

次に、コンサルティング業界におけるエル・ティー・エスの立ち位置を見ていきます。
今回は、国内屈指のインキュベーションファームであるドリームインキュベータと比較することで、エル・ティー・エスへの理解を深めていきましょう。

エル・ティー・エスは、「日本発、世界に通用するプロフェッショナルサービス会社として、100年以上輝き続ける」ことをビジョンに掲げるコンサルティングファーム。顧客に本当の意味での変革をもたらすため、現場に飛び込み溶け込み一体となって行動し、真の成長に貢献するという特徴的なビジネスモデルを展開しています。
その事業内容は幅広く、業務プロセスの最適化から人材開発、サービスマネジメント、グローバルサポートまで。多くのファームが企業変革プロセスの一点に特化した強みを持つのに対し、エル・ティー・エスは幅広い課題解決力を最大の強みとしています。
これまでの実績は、伊藤忠商事、東京ガス、日本航空、日産、日本郵便、日本アイ・ビー・エム、経済産業省等々ですがこれはほんの一部。大手企業や官公庁等から絶大なる信頼を得ており、優れた戦略を高い実行力で完遂する少数精鋭のプロフェッショナル集団としての地位を確立しています。平成27年の売上高は19億円となっています。

対してエル・ティー・エスにも出資するインキュベーションファームは、大企業・ベンチャー向けに2000年に設立された戦略コンサルティングファーム。単なるコンサルティングではなく「ビジネスプロデュース」をコアバリューに、戦略コンサルティング、営業投資、連結事業経営、M＆A支援、教育事業を展開しています。
この「ビジネスプロデュース」の最大の特徴は、戦略のみならず業界の垣根を超えて構想を練り、課題に取り組む仲間と連携するところ。業界によってチーム分けをしない「業界・国境を越えたビジネス」を確立することで、担当業界の特化により専門性を高める従来のファームとの差別化が図られています。
信念は「新しいビジネスは業種・業界を超えたところに生まれる」であり、これと共に事業モデルも拡大・進化。創業以来変わらない「日本に、世界に、もっと活力をもたらしたい」という価値観の具現化を目指しています。平成27年3月期売上高は、連結133億円となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年のコンサルティング業界売上高は3,782億円、経常利益は434億円です（対象企業41社合計）。過去の推移は平成17年から20年まで増加傾向にあり、平成20年から21年は減少に転じます。世界的な不況により企業の経費削減指向が強まる中、コンサルティング業界もその影響を受けることとなります。
その後平成24年には政府による経済政策、金融政策への期待から円安基調となり、コンサルティング業界も増加傾向に。平成25年には国内企業による海外進出に伴う需要が増加し、直近5年の伸び率を＋4.9％としています。
近年の業界に求められているのは、海外進出の販路拡大やグローバル人材活用、ビッグデータ活用といった新たな分野への専門知識や人材確保。世界的に見てもコンサルティング活用度が低い日本にとっては、企業への活用促進も今後の大きな課題とされています。

ここまでエル・ティー・エスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�