一休の企業研究

今回ご紹介するのは、高級宿泊施設予約サイトで有名な一休。

この記事を読んでいる方の中には、一休への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、一休の経営理念や同じIT業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるIT会社の中で、なぜ一休なのか？」という質問への対策を考えましょう。


一休について深く知るために、まずは一休の経営理念を確認しましょう。そこから一休が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

一休の企業理念は、以下の通り。
『株式会社一休は、社会に役立つ新しい価値を創造し続けます。』
（株式会社一休 : 会社情報 より引用）

ここから分かるポイントは、「求められるサービスを生み出すための姿勢」という点。
1998年に創業された一休は、高級ホテル・旅館の予約サイト事業を中心に業界で確固たる地位を築いてきた会社。大切にしていることの1つ挙げられるのは「ユーザー・ファースト」の姿勢です。

クライアントである宿泊施設の要望を鵜呑みにしてバラまきのような広報を行うのではなく、サイトユーザーである宿泊者にとって価値があると思える情報を吟味し、適切なターゲットへ、適切な頻度のプロモーションを行うことで双方の信頼をこれまで獲得してきました。
つまり、企業理念でうたわれる「求められるサービス」とは、そのまま顧客の要望に答えることではなく、本当に価値のある結果を生み出すための本質的な提案や解決策の実行によって実現されるもの。そのためにどのように働くべきかを想定することが面接などでのアピールでも重要になると言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の３点です。

• 問題を分析し、具体的な解決策を実行した経験
• 自らアイデアを出し、カタチにした経験
• 相手から信頼を獲得するために日頃から行っていること、心掛けていること

次に、一休業界における一休と競合会社と比較してみましょう。一休の競合といえば、楽天が挙げられます。
今回は、一休と楽天を比較してみましょう。

一休は2015年末にヤフーがTOBを実施し、全株式を取得することが発表され新しい事業フェーズへと移ってきたタイミングです。一休は高級宿泊施設や飲食店の予約サイトとしては圧倒的な存在で、ヤフーの手掛ける「ヤフー！トラベル」では同様の分野では太刀打ちいかないほど。ヤフー側はこの分野の強化のために、一休側はより長く一休ブランドを世に残すためにメリットがあったのです。

対する楽天トラベルは旅行取扱高が3,889億円にも及びインターネットの旅行予約サイトとしては最大手であり、ヤフーと一休が手を組んでもまだまだ規模においては及ばない存在。旅行代理店などを含めた旅行業界全体でみても第５位に位置する規模となっています。現在は国内旅行が取引の8割の占めているのも1つの特徴です。
楽天トラベル、そしてじゃらんnetが旅行業界のサイトのなかでは特にシェアが高いのが現状ですが、ヤフーと一休の体制変化に伴い今後どのような強みを発揮して、どこまでこの2社に迫ることができるかが今後の注目点になりそうです。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
一休のような宿泊施設予約サイトを含む旅行業界では、近年円安傾向により海外旅行の苦戦が続いていました。一方で訪日観光客の増加により国内市場は上向きではあるものの、外国人観光客の場合自国の旅行会社やインターナショナルで展開される宿泊施設予約サイトを使用する傾向にあるため、その特需を十分に享受出来ていないことが業界全体の１つの課題となっています。そのため、訪日観光客マーケットへの今後のアプローチが大きな差を有無鍵の１つと言えそうです。

ここまで一休についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フ�