カーディフ損害保険の企業研究

今回ご紹介するのは、フランスからの外資保険会社で有名なカーディフ損害保険株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、カーディフ損害保険株式会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の2つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、カーディフ損害保険株式会社の経営理念や同じ保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある保険会社の中で、なぜカーディフ損害保険株式会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


カーディフ損害保険株式会社について深く知るために、まずはカーディフ損害保険株式会社の経営理念を確認しましょう。そこからカーディフ損害保険株式会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

カーディフ損害保険株式会社の企業理念は、以下の通り。
『人と、その人にとって大切なものを保険でまもる』
（ホームページより引用）

ここから分かるポイントは、保険による安心と信頼です
カーディフ損害保険株式会社では生活者を様々な場面で保険によって守るため、広範囲な事業展開を行っています。その範囲は住宅ローンの保険から定期預金、女性のための保険や年金保険などです。これらのサービスにより生活者がお金動かすときに安心感を持てるよう、生活者目線でサービスを考えることが出来る人材が求められています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 保険の力で生活者を支えたいという熱意
• 生活者目線で事業展開を考えることができる発想力
• 保険業界にとらわれない自由な思考力

次に、保険業界におけるカーディフ損害保険株式会社と競合会社と比較してみましょう。
カーディフ損害保険株式会社の競合といえば、共栄火災海上保険株式会社が挙げられます 。
今回は、カーディフ損害保険株式会社と共栄火災海上保険株式会社を比較してみましょう。

カーディフ損害保険株式会社の日本での経常収益は98億3400万円、経常利益は34億1700万円(2015年3月期)となっており、対して共栄火災海上保険株式会社の正味収入保険料は1677億7400万円、経常利益は140億7800万円(2015年3月期)となっています。ここから世界規模に事業展開しているカーディフ損害保険株式会社よりも日本に根差している共栄火災海上保険株式会社は売り上げ規模としては大きく差をつけていることが分かります。しかし、売上高に対する経常利益の割合でいうとカーディフ損害保険株式会社は非常に優れており、収益性の高いビジネスモデルを達成していることが分かります。 今後外資系の保険会社と日系の保険会社による市場獲得競争はさらに増すことが予想されるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年の損害保険業界の業界規模（主要対象企業8社の保険料収入計）は8兆4,719億円となっています。損害保険業界の過去の推移を見ますと、平成17年から19年までは増加傾向。平成19年から20年に急落し、平成22年ごろから再び増加に転じています。生活者の消費スタイルや少子高齢化、家族の多様化など近年話題となっている現象に、ファイナンスという側面からどのようにアプローチ出来るのか、業界全体が変革する時期を迎えていると言えるでしょう。 同時に、消費者の生活に変化が訪れているということは消費者に不安が生まれることも意味しています。損害保険が機能するのは生活者の不安を取り除く時であり、世界を舞台として現代的なサービスを展開しているカーディフ損害保険株式会社は今後日本でもさらに成長するでしょう。外資系保険会社としての伝統と革新性を志向している人材が活躍することが出来る環境だと言えます。