ファインズの企業研究

今回ご紹介するのは、営業ツールの集約クラウドサービス「TAB FORCE」をはじめとするITサービスで有名なファインズ。

この記事を読んでいる方の中には、ファインズへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ファインズの経営理念や同じIT業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるIT会社の中で、なぜファインズなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ファインズについて深く知るために、まずはファインズの経営理念を確認しましょう。そこからファインズが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ファインズの企業理念は、以下の通り。
『新しい文化と価値を創造する開拓者に』
（WHO WE ARE｜株式会社ファインズより引用）

ここから分かるポイントは、「同社の急成長の背景にある会社の特徴」、「求められる働き方」の2点です。
創業7年目の同社では新しい分野のさまざまなITサービスを手掛けています。現在、タブレット端末を活用した営業ツールの集約クラウドサービス「TAB FORCE」、需要が急増するスマホだけでなくガラケーユーザーの利便性も考えたモバイルサイト構築のできる「SUNNY」の他、ウェブサイト構築、オンライン予約システム、サロン向け顧客管理＆予約システムなど数多くの新しいサービスを顧客に提供しています。

このような多岐に渡るサービスを提供している背景にあるのが『新しい文化と価値を創造する開拓者に』という理念とそれに伴った社内の文化です。
社長である武吉広大氏があるインタビューで答えた内容によれば、同社にはおもしろいと思った商材の開発と販売に挑戦していく企業文化が根付いているそう。業界のパイオニアとして未開拓の市場を積極的に掘り起こし、失敗を怖れずに挑戦するからこそ、創業からの期間が短くとも個性的なサービスが数多くあるのが特徴となっているのでしょう。

入社後はこの同社ならではのスタンスに則って、新入社員であっても積極的な挑戦が必要になります。
入社3カ月で主任になる社員が3割、1年でほぼ全員が昇格と、求められる仕事のレベルも非常に速いスピードで高くなり、責任ある仕事を若くして担当する必要が同社にはあると言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 困難なことに挑戦し、それをやり遂げた経験
• 新しいアイデアを自ら出し、それをかたちにした経験
• 失敗した経験と、そこから改善したことやどのような行動を起こしたか具体的なエピソード

次に、IT業界におけるファインズと競合会社と比較してみましょう。
ファインズの競合といえば、エスキュービズム・テクノロジーが挙げられます。
今回は、ファインズとエスキュービズム・テクノロジーを比較してみましょう。

この2社を比較する際に必ず理解したいのが双方のO2Oサービスの違いです。
O2OとはOnline to Offlineの略でインターネット上のコンテンツやSNSのサービスを、実際の店舗などで集客や購買促進につなげる手法のことを指します。

まずファインズはサロン向け顧客管理・予約システムの「ピークマネージャー」というサービスがそれにあたります。予約をこのシステムで一元化管理するだけでなく、そこから施術歴や好みなどの顧客情報を把握し、施術の招待状やクーポンなどをメール配信、バースデーサービスの連絡や顧客の属性に合わせたメルマガ配信なども同時に行うことが可能です。
また、このシステムを利用して売上管理や店舗状況の把握をスマホやタブレットからリアルタイムに把握することができるのも大きな特徴です。

一方のエスキュービズム・テクノロジーでは「EC-Orange O2O」というサービスを提供しています。このシステムは店舗とECサイトのデータを連携することで、相互送客を促進するシステムで、店舗とECサイトのポイント統合、ECサイトと店舗の在庫を一元化、ネット注文からの店舗受取、取り置き予約、顧客情報の統合でお客様別の商品提案、店舗とECのデータを活用した高度な販売分析など、実店舗とECサイトを持つ顧客が共通して持つ課題を解決してくれます。

以上のことから、それぞれのサービスは違う事業体を対象にした特徴あるサービスであることがうかがえます。そして特化をすることによって顧客の持つ課題を具体的に解決できることがそれぞれの強みとなっているのです。
これに加えて、今後の既存の対象顧客から上がってくる可能性のある新たなニーズの他、その他のサービスと連携したソリューション提案の例などを理解しておくと、より両社の違いが理解できます。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ファインズの事業分野は、それぞれのサービスによって競合する企業や業界が異なるため、ここでは先ほど競合との比較で注目したO2O事業にフォーカスしてみましょう。
O2Oサービスは特に小売分野での活用が顕著であり、これからさらに浸透していくことが見込まれています。プロモーションや接客の効率化のためのシステムのさらなる普及、スマホを活用した支払い機能の普及、「モノのインターネット」と呼ばれるIoT技術を活用しての取り組みがさらに増えることが考えられます。
またそれと同時にオフラインでの顧客行動のデータ化などビッグデータを活用してのマーケテイィングとの関連性も深く、こちらの業界の動きにも同時に注目すると良いでしょう。

ここまでファインズについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �