日本航空の企業研究（働き方・選考対策）

気になる

性別・国籍・年齢を超え、全社員が活躍できる環境づくりを進める日本航空の働く環境

今回ご紹介するのは、ダイバーシティを推進する「日本航空」での働き方です。気になるキャリア、年収、選考対策情報等をお伝えしてきます。

◆ TOPIC
日本航空での働き方／キャリアとは

「なでしこ銘柄」「健康銘柄」にダブル選出された人財への取り組み

気になる選考対策

日本航空の事業モデル／成長戦略はこちらの記事へ

日本航空での働き方／キャリアとは

新卒採用での募集業種は以下の4種類。
(出典：日本航空新卒採用HP )

◆業務企画職［地上職事務系］
顧客ニーズや需要動向の予測や分析、それらに応じた商品企画、セールス活動など、フライトに携るスタッフのサポートを行う業務企画職。企業運営に必要な総務、調達、経理、広報、情報システム、部門毎の採算管理など、幅広い業務があります。

◆業務企画職［地上職技術系］
航空機整備の技術管理、品質保証、部品管理、生産計画などの部門に携わり、安全で高品質な航空機をお客さまに提供します。

◆運航乗務職（自社養成パイロット）
入社後は、自社独自の訓練プログラムを通じてパイロットとしての志を身につけます。訓練を経て副操縦士へ昇格し、最終的には運航の責任者である機長を目指します。

◆客室乗務職（正社員）
客室乗務員業務（国内線および国際線）に従事します｡安全と安心を守るための保安要員としての役割のほか、お客さまにとって最高のサービスを提供することがもう一つの役割です。

また気になる日本航空でのキャリアですが、採用HPの採用インタビューを覗いてみましょう。

国際提携部国際提携グループで活躍する女性社員M.U.さんのインタビューです。

一子育てママとして、同社でどんなキャリアを築いているのでしょうか？

“入社とともに予約・発券を担う「JALナビア」に出向。この間、出産も経験しましたが、このときは正直、仕事を続けていくことに不安を感じていました。しかし、当時から予約・発券部門ではたくさんのママたちが活躍しており、その姿が私の背中を押してくれました。育休後、再び同じ職場に復帰し、教育品質グループで教官を務めた後、現在は他社航空会社とのコードシェア提携業務に従事しています。提携航空会社と交渉し、対象路線や契約をまとめるためにこちらから出向いて協議をすることもあり、先日もドバイに出張してきました。まだ子どもも幼く、子育て奮闘中の身ではありますが、幸いなことにJALは制度のみならず、女性が働くことに対する職場の理解がとても深く、こうした環境も私の働く意欲を大いにかき立て、自身の成長につながっていると感じています。”
（出典：日本航空新卒採用HP）

――女性でも結婚後のキャリアが充実していることが分かりますね。では、女性としてどのような視点が職場で活かせるのでしょうか？

“最初の職場はとくに女性が多かったこともあり、仕事をするうえで自分が女性であることを意識することはありませんでした。自分らしく働けることは、JALグループの長所、美徳でもあると思うのですが、それでも結婚をして主婦目線が加わり、子どもが生まれて母親目線も加わったことで、日々の業務で自分がアウトプットする内容に、幅と奥行きが生まれたように感じています。
それともう一つ、現在の職場は男性比率が高いのですが、その分、自分の気配り、あるいは発言や行動によって場を和ますことができることを知り、日々の仕事に対する取り組み方も、以前にも増して笑顔を絶やさず、明るく前向きになったように思います。”
（出典：日本航空新卒採用HP）

――結婚や主産など、ライフステージごとに求められる役割やウエイトが変わる女性は、そのときどきの環境のなかで、バランスをとりながら仕事をしているのですね。これは多様な視点、多様な考え方を求める組織においても、好影響を与えていくようです。

また、同社は、つねに自然体で働け、自分の言いたいことが言える、やりたいことがやれる環境が整っているようです。

“私もチャレンジさせてくれる会社だと感じています。現に、保育園に通う幼子を抱えている身であっても、自ら体制を整えて臨めば、重要な海外出張もどんどん任せてくれる。だから私も絶えずチャレンジしていきたい、そう素直に思うんです。”
（出典：日本航空新卒採用HP）

――企業理念の実現を目指す上で社員が大切にしている考え方、「JALフィロソフィ」に、「本音でぶつかれ」という言葉もありますが、それを実践し、生き生きと働いている様子がうかがえますね。

また、平均年収は、有価証券報告書調べによると約760万円。航空業界の中でも比較的高い水準となっています。

「なでしこ銘柄」「健康銘柄」にダブル選出された人財への取り組み

JALグループは、ダイバーシティ推進の一環として、女性が活躍できる環境整備に取り組んでおり、2014年度末時点の女性管理職比率は約15％（前年度対比+1%）と、多くの女性社員がその能力を発揮していることが分かります。

女性の視点を積極的に事業運営に取り込むことが、新たな企業価値を生み出すことにつながるというJALグループの考え方は、男性上司、男性社員にも広く理解されているとか。さらに、女性をはじめとした多様な人財の活躍を支援する職場環境・風土の醸成に繋がっていることがうかがえます。

例えば同グループの人事制度には、採用地域にかかわらず、本人の実力、意欲、リーダーとしての人格に応じて、人財の育成・登用を進める「グローバルHR方針」があり、海外地区採用のナショナルスタッフの育成に注力。日本での業務経験を積む日本派遣制度や日本語教育制度、日本地区採用スタッフと合同で実施するグローバル研修などで、国籍や地域を超えて、活躍する人財の育成を進めています。

一方、国内地区採用スタッフへは、文化背景の異なる相手や多国籍チームを前に、世界に通用する高い専門性と人間性に基づくリーダーシップの発揮ができるグローバル人財の育成を目指し、従前の海外地区における育成ポストへの配置に加え、若年層のうちにグローバルな接点を持つプログラムなど、育成強化に取り組んでいます。

また、同グループでは、全社員に対してワーク・ライフ・バランスを推進。在宅勤務をはじめ、働き方の柔軟性を高めていること、様々な教育研修を設け、キャリア促進と多様な人財が育まれる職場風土の醸成に取り組んでいることから「なでしこ銘柄」にも選出されています。これは、経済産業省と東京証券取引所が共同で、「女性活躍推進」に優れた上場企業を年に1度、選定・発表する事業で、「中長期の企業価値向上」を重視する投資家に魅力ある銘柄として紹介されています。

また、企業理念の達成には全社員の心身の健康が大前提であるという考え方から、健康推進プロジェクト「JAL Wellness 2016」を設定。社員・会社・健康保険組合が一体となって「健康づくり」に取り組んでいます。この試みも「健康経営銘柄2017」で評価され、3年連続選定という栄誉を授かっています。