株式会社アカツキ（Akatsuki Inc.）の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

今回ご紹介するのは、ソーシャルゲームを海外30カ国以上で展開し、現在はゲーム以外の参入にも積極的な姿勢を見せる「アカツキ」です。

◆ TOPIC
• 成熟した国内ゲーム市場で加速する海外進出と新技術の活用
• 海外30カ国で展開するアカツキのゲーム事業と多くの強み
• 急成長中のアカツキの業績と今後の戦略

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国内ゲーム業界の業界規模は、スマホ向けゲームの急成長により2014年から拡大傾向にあります。その後も市場は安定して成長はするものの、2016年度以降は成熟期に入り伸び悩んでいます。

（出典： 業界動向サーチ「ゲーム業界の現状と動向」 ）

近年、国内勢のゲームアプリは積極的に海外へ進出していますが、2011年より海外進出を進めていたgreeは、2017年7月に海外でのゲーム開発事業から撤退を発表しています。ゲームアプリの海外進出は、一筋縄ではいかないチャレンジングな取組みです。

今後の業界の注目は、AR（拡張現実）、VR（仮想現実）、AI（人工知能）といった技術の活用。しかしながら、ゲーム業界でも人口減少による将来的な縮小が予想されていることから、需要が見込める海外進出をいかに成功させるかが課題となってくるでしょう。
アカツキの代表作といえば、「サウザンドメモリーズ」「シンデレライレブン」「シンデレラナイン」など。技術力や企画力はもちろん、その開発スピードや運営力を強みに、現在、海外では30カ国にまで事業を拡大させています。

また、アカツキは優れたチーム力にも定評があり、相互理解を深め協力関係を築くため、毎朝5分間全員で行う「Good and New」を設けています。社員がボールを投げ合いながら、楽しかったことや新しい発見を発表し合うこの取組みは、ポジティブな頭に切り替える等の効果も期待できます。

そしてゲーム事業に加え、イベント情報やアウトドア体験など、リアルな場所で感動やワクワクを提供するライブエクスペリエンス事業も手がけ、デジタル・リアルともに、ワクワクや感動、幸せといった心の価値を追求しています。

アカツキの競合他社としては、 ガンホー・オンライン・エンターテイメント、 ドリコムが挙げられます。

2017年3月期の業績は、売上高が115億円（前年比93.9％増）、経常利益が46億円（前年比133.1％増）となっています。創業から5期で年商43億円を超え、東