「信用力」と「編集力」を身につけよ。代官山 蔦屋書店のコンシェルジュが選ぶこれだけは若者に読んで欲しい本7選(前編)
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2017年12月27日更新
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「信用力」と「編集力」を身につけよ。代官山 蔦屋書店のコンシェルジュが選ぶこれだけは若者に読んで欲しい本7選(前編)

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「信用力」と「編集力」を身につけよ。代官山 蔦屋書店のコンシェルジュが選ぶこれだけは若者に読んで欲しい本7選(後編)はこちらへ

社会で活躍するにあたって必要なこと。それは「自分を深く知る」ことと、「将来を見通す」ことだと思います。

自分は何を成し遂げたいのか。どんな仕事が自分に向いているのか。社会で活躍している方々は自分について深く分析し、理解することができています。

また、変化の激しい現代において、「将来を自分で見通す力」は生きていく上で必須スキルであると考えています。「親がいいと言っていたから」だけで就職先を決めつけるのは大変危険です。
今後、海外からますます人材が流入したり、AIによって今ある仕事の一部が奪われるということが起こるのはほぼ確実と言っていいでしょう。つい先日もメガバンクで大量の人員削減をするといったニュースが流れていました。


代官山 蔦屋書店


そこで今回はirootsインターンのKaiとKobaが、代官山 蔦屋書店にお邪魔してビジネスコンシェルジュの湯澤様に、現代の若者が今後社会で活躍するために読んでおきたい本を教えていただきました。

---湯澤さん、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございます。まず、自己紹介と、どのような基準で本を選定したかを教えてください。


湯澤様


本日はよろしくお願いいたします。
代官山 蔦屋書店のビジネスコンシェルジュの湯沢と申します。代官山 蔦屋書店では、各分野の専門家である「コンシェルジュ」が、自分の担当するフロアを持っています。私はその中のビジネスフロアを担当しており、往年の名著から最新のトレンドまで幅広く選書し、店づくりを行っています。

また、各界の最前線で活躍している方のトークイベントなども開催しています。 普段は来店されるお客様に本のご紹介をしたり、著名な方をお呼びしてイベントなどを開催しています。

まずお伝えしておきたいのは、これを読んだらすぐに就活に役立つ就活対策ハウツー本みたいなものは今回選んでいません。今回、お話をいただいて選考対策用の書籍とかも結構眺めていました。でも、そういう本よりも長期的に役に立つ本を選んだ方がみなさんのためになる気がしたので、今回は社会に出てからも役に立つ本を選出させていただきました。

---ありがとうございます。

だから、これを読んだからって就職に直接成功するかは正直わからないんですけれども、20代とか学生の間に読んでおいた方がいいっていう本を今回選出させていただきました。就職って人生を左右する一つの大きな出来事だと思います。そのときに自己分析や、自分に合った企業の調査などを一番しなければいけないと思いまして、そういうときに読んで役に立つ本を選出いたしました。自分を知る、そのきっかけが見つかる、そんな本を7冊選出いたしました。

①成功している人の習慣を知ることができる〜7つの習慣〜




出典: 7つの習慣:Amazon.co.jp


まず最初におすすめしたいのが「7つの習慣」です。これは誰でも選ぶ本かもしれないんですけれども、自己分析をするにはやはり一番いいと思います。自分を知ることができます。

---「7つの習慣」ってどのように読めばいいですか?

社会で成功している人はここに書いてあるような習慣を持っています。それで今の自分と照らし合わせて、自分にどこが足りないのか考えるのが一番いいと思います。これを読むのは学生の時でも社会人のときでもいいのですが、できるだけ早く読むのをおすすめします。

---選んだ理由を教えていただけますか?

これは、自分はどういう人間なのか知ることができる本になります。就職本によくある自己分析シートは既にフォーマット化されていて、誰でもやっていることだと思います。もっと深く掘り下げて自分を知るには、成功者が日常から気をつけていることを今の自分と比較することが大事だと思います。そういう意味で、この本は成功者と今の自分を照らし合わせて自己分析できるので、一番おすすめです。

---なるほど。就活する時にまず自分のことがわかっていないと会社にいった時も何もできないですよね。

そうですね。そして自分のことをロジカルに言語化できることも大切です。
特に外資を受ける人は、ロジカルに対応することが凄く大切になってきます。外資ってロジカルな考え方をする人が多いんですよね。
例えば、「君何色が好き?」って質問された時にすぐに回答できて、かつその理由も説明できますか?

---僕は青って答えますね。青の持つ冷静な感じが好きだからですね。
---黒って答えますね。僕が想起したのはYohji Yamamotoの服がすごく好きなのと、混沌とした感じが好きだからですね。


いいですね。
でも一般的にこういう質問をすると、ちょっと考えても「うーん、赤ですかね」とかいう人が多いんですよね。やはりスパッと言える人の方が自分がわかっているんですよ。「何色が好き?」って多分そんなに聞かれないから、そういうところでも普段からロジカルに考えているかどうかわかるんですよね。

あと、「なんで好きなの?」って聞かれた時に、「なんとなくですかね」ではなく、「こういう理由があって」という風にスパッと答えられることが大切です。そういう能力を身につけるにはこれが一番いいですね。

一般的なロジカルシンキング、クリティカルシンキング、5W1Hとかを解説する本ってありますよね。ああいうのを読んですぐにロジカルな人間になれるかっていうと、全然そんなことなくて。自分で実践していって初めて身につくんですよ。それで、ロジカルシンキングの本なんかを勧めようかなって思ったんですけれども、あまり意味ないなと。だったらこっちの方がいいなと思いました。さらにこの本は、ビジネスだけでなく、日常生活においても非常に役に立ちます。自己分析するならこれが一番いいと思います。

---ありがとうございます。他の本はどうですか。




残りはこういう風に図にして仕分けてみました。すでに目標が決まっていて、「僕はこうしたい」「今からこういう会社に入ってこういう仕事をして、ゆくゆくはこういうビジネスをしたいんだ」っていう道筋が立っている人は前田さんの「人生の勝算」をまず読むことをおすすめいたします。でも、そんな人ばかりではないですよね。「まだ何がしたいかわからない」とか、「こういうことをしたいとかっていうのがまだない」っていう人もいると思います。そういう人は松浦さんの「もし僕がいま25歳ならこんな50のやりたいことがある」を読むのをおすすめいたします。この2冊があって、その周りにもう一つ大きな枠組みがあってという感じで、図で示すとこのような感じになります。




---なるほど。図にして本を並べるとは斬新で面白いですね。

このようなイメージで本を選びました。まずどっちかの本を読んでもらって、さらにそれらを補完するのにこういう本があってっていうイメージで本を選択してみました。では、前田さんの本からいきましょうか。

②圧倒的な努力の必要性を思い知らせてくれる〜人生の勝算〜




出典: 人生の勝算:Amazon.co.jp


この本の著者は外資系金融→DeNA→SHOWROOM代表というキャリアを持つ前田裕二さんです。SHOWROOMはアーティストやアイドル、タレント等の動画を無料で視聴でき、さらに誰でもすぐに生配信が可能な、双方向コミュニケーションの仮想ライブ空間サービスで、若い世代を中心に現在非常に人気なサービスとなっています。

前田さんの本は一言で言うと、いわゆる「意識高い系」っていう人たちに読んでもらいたい本ですね。意識が高いのは大変素晴らしいことだと思うんですけれども、成功するのにどんだけの労力と努力が必要かっていうのを、思い知らされる一冊です。これを読むと、大半の人は「自分の考えは甘かった」と感じると思います。

でも、僕が思うにこの本のことを勘違いしている人が結構多いんですよね。Twitterとか見ると、「自分でもできる」って簡単に言っている人が結構いるんですけど、それは違うと思うんですよ。前田さんがここまでくるのには相当な努力があります。前田さんが自己分析をするためにノートに30冊書いたっていう話は有名ですけれども、ここまでくるのに物凄い熱量を持って圧倒的な努力をしているんですよね。前田さんってすごい人当たりも優しいし、すごく落ち着いていてフェミニンな感じがするんですよね。でも僕にとってそれは反面教師だと思っていて、ここまでくるのはそう生半可じゃできないっていうことを本当は伝えたいんじゃないかなって思っています。

---前田さんがおっしゃっていますよね。「すごく脳内にこびりついている光景があって。学校の授業で塾に通っている子が黒板にスラスラと解答を書いていたけど、それが自分にはわからなかった。それが凄くコンプレックスで、絶対こいつに勝ってやると思った」と。そういうコンプレックスみたいなものを聞いたときに、抱えているものの重みが圧倒的だなっていうのを感じますよね。

一回叩きのめされるのも大事だと思います。叩きのめされるという意味でもこれはおすすめです。

③生活と仕事は切り離すものではない〜もし僕がいま25歳ならこんな50のやりたいことがある〜




出典: もし僕がいま25歳ならこんな50のやりたいことがある:Amazon.co.jp



これはタイトルそのままですね。この本の著者の松浦弥太郎さんは雑誌「暮らしの手帖」からクックパッドに行き、現在は、ヘルスケア事業をしている「おいしい健康」の取締役をされている方です。その松浦さんが、「僕が20代だったらこういうことがしたい」っていうことが全部書いてあって、今のみなさんに対して一つの道筋を示してくれる一冊です。「まだ何がやりたいかはっきりとわからない」、「就職してみないとわからない」っていう人たちに、こういう生き方もある、こういう仕事もある、こういう考え方もあるっていうことを示してくれます。

この人はどちらかというと、「自分の好きなことを仕事にすればいい」っていうタイプの人で、仕事も生活の一部って考えている人です。生活も仕事も別々のものではなく、寝る、食べるといった、そういう生活の延長に仕事がある。そういうことを教えてくれる本です。

さっきの前田さんはどちらかというと仕事オンリーっていう感じで、それより少し方向性が違う感じですかね。

④社会に貢献できる人とは〜好き嫌いと才能〜




出典: 好き嫌いと才能:Amazon.co.jp



---ありがとうございます。他の本はどんな感じですか。

この本の著者は、別著「ストーリーとしての競争戦略」で有名な一橋大学の教授の楠木建さんです。

この本は、「仕事は自分のためにやるものではなく、他人のためにやるものですよ」っていう考え方を示してくれます。好きなことを仕事にするって、巡り合わせもあるし、世の中の需要とのギャップもあるのでなかなか難しいんですよね。また、すでに他の人が先にやっていたらなかなかやっていくのは難しい。そうではなく、好き嫌いは別にして、自分に合う仕事をした方がいいっていうことを教えてくれるのがこの本です。僕のこの仕事がまさにそうで、正直すごく好きかっていうとそうではないんですよね。ただ、他の人よりどちらかというと得意なんですよ。「自分の得意な領域で勝負するのが仕事なんですよ」ということを教えてくれる本です。

後編へ続く
「信用力」と「編集力」を身につけよ。代官山 蔦屋書店のコンシェルジュが選ぶこれだけは若者に読んで欲しい本7選(後編)はこちらへ


―取材協力―
◎湯澤 洋介氏
代官山 蔦屋書店のビジネスコンシェルジュ。顧客一人一人に合った本の紹介や、著名人を招いてイベントを開催している。



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