GEジャパン株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

発明家エジソンが起源で米国コネチカット州に本社を構え、世界150ヵ国以上で事業を行うグローバル企業。インダストリアル領域が得意分野で、エネルギー、航空、ヘルスケアの事業に強みがある製造業界のGE（ゼネラル・エレクトリック）ジャパンに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 拡大する世界のインフラ市場と日本の課題
• 生みの親はエジソン！革新し続ける伝統を持つグローバル企業
• GE史上最大の企業変革に挑む事業戦略とは？
• GEジャパンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

GEジャパンの年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ
急速な都市化や経済成長などを背景に、新興国を中心とした世界のインフラ需要は市場の拡大が続いています。総務省の平成26年版情報通信白書によると、上位225社のコントラクター売上高ベースでは、2012年時点で1.3兆ドルを超える規模に。そのうち自国の案件を他国業者が受注しているケースは約5,100億ドルになっています。

世界におけるインフラ市場の推移

（出典： 総務省｜平成26年版 情報通信白書｜世界で拡大するインフラ需要 ）

この海外受注を地域別内訳で見てみましょう。新興国地域を含むアジア地域が1,388億ドルで全体の27％を占め最大、約20％の成長率を示しています。また、中東地域でも913億ドルと25％を超える高い成長率に。分野別では交通分野に加え、石油・電力分野等のエネルギー分野などが規模も大きく成長率も高い状況にあることがわかります。

世界における海外受注のインフラ市場（地域別・分野別成長率）

（出典： 総務省｜平成26年版 情報通信白書｜世界で拡大するインフラ需要 ）

インフラ分野において、日本は個別の製品や要素技術はトップ水準にあるものの、インフラ市場におけるポジションはあまり高くありません。2012年、海外受注実績の世界シェアではアジア地域においても141億ドルで全体の10.2％に留まるなど、欧米や中国、韓国等の競合企業に押されているのが現状です。

日本の持続的な成長を生み出すためには、成長戦略の一環として、世界で拡大が続くインフラ需要を積極的に取り込み、力強い経済成長につなげていくことが期待されます。また、先進的な技術やノウハウ、制度等を新興国等へ伝えることで、人々の生活をより豊かにするとともに、環境、防災等の地球規模の課題解決に貢献し、我が国のソフトパワーの強化や外交的地位の向上等にも寄与することになるでしょう。
（出典： 総務省｜平成26年版 情報通信白書｜インフラ市場における我が国のポジション ）
環境破壊や地球温暖化、エネルギー問題など、世界経済の変動、人口構成や環境の変化に伴う様々な課題を抱える今、世界が直面する困難な課題の解決に貢献する企業でありたい、そんな信念を持つGE（ゼネラル・エレクトリック・カンパニー）。

発明家エジソンを起源とし、米国コネチカット州に本社を構えるGE。150ヵ国以上で事業を行うグローバル企業で、30万人以上の人材と長い歴史とともに培った事業経験を活かした革新的な技術やサービスを提供しています。

下記の通り、GEは大きく分けて8つの事業を軸に展開しています。

・GEデジタル：産業向けIoTのクラウド・プラットフォーム 「Predix」で、お客様の生産性と収益性をより確かなものに

・GEアビエーション：世界をリードする航空機エンジンメーカー

・GEヘルスケア：医療用画像診断装置の製造・開発

・GEパワー：発電機器のグローバル・リーダーとして、 トータルなソリューションを提供

・GEオイル＆ガス：採掘・生産から化学製品にいたるまで、石油・ガス産業のあらゆる部門をトータルにサポート

・GEエナジー・コネクションズ：増大するエネルギー需要に応える優れた国際標準技術やソリューションを開発

・GEリニューアブル・エナジー：需要拡大と環境負荷の低減という、相反するエネルギー課題を解決

・GEライティング：照明分野のグローバル・リーダーとして高度なソリューションを提供

日本にはコーポレート部門があり、日本におけるビジネス展開の中核として、新規事業の企画・開発や、官公庁やトレードグループ、メディアを対象とした広報・渉外活動、人材開発や特許管理、財務・会計、法務、その他の事業部門のサポート業務などを行っています。

主な拠点はGEジャパン本社とGEヘルスケア・ジャパン本社で、日本における2011年の売上高は約45億2600万ドル（約3,620億円）。グローバルでのGEの売り上げに大きく貢献する規模となっています。日本の高い技術力とGEのノウハウを相互にメリットがある形で融合させ、国内外のマーケットとビジネスチャンスの拡大、およびイノベーションを推進しています。

また、GEジャパンの競合他社としては、日立製作所、三菱重工が挙げられます。

技術の発展が続いていた頃は毎年4％のペースで向上し続けた産業界の生産性も、わずか1％のペースに伸び悩む今、この現状を大きく変えるのは産�