やりたいことをやって、毎日を楽しく生きる
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2018年05月29日更新
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「自らのルーツを考える、フランクな場」というコンセプトで定期開催しているイベント、iroots Shibuyaのレポート記事です。 今回は山本峰華さんからお話いただいた内容を記事にしました。

「人が行動するきっかけを作りたい。人生をかけて。」

今、私は人材系企業の中で3つの部署で働きながらハピキラFACTORY、友人の会社の副社長など全部で6つの事業に関わっていて、全部企画職という企画大好き人間です。

でも実は私、中高生の時にはアナウンサーになりたかったんです。それで放送部に入って、ずっとアナウンサーになりたいって思っていました。アナウンサーになりたいと思ったのはお爺ちゃんの影響でした。お爺ちゃんはアナウンサーだったのですが、お爺ちゃんのとある番組の録画を見たことがアナウンサーになりたいと思ったきっかけだったんです。

ある番組というのは日本航空墜落事故(※1985年に発生した、死者520人を出した墜落事故)のドキュメンタリーの番組で、お爺ちゃんがナレーションをしていたんです。事故の際に、これから墜落して死んでしまう、ということを感じ取った乗客の方々が墜落の前に家族に向けて手紙を書いていたのですが、この手紙をお爺ちゃんが朗読するんです。

そのお爺ちゃんの朗読に私は心がすごい動かされて。「一瞬一瞬を大切にしなければいけないんだな」と強く思ったんです。

そこで思ったのが「言葉を声に出して届けるということ」にとても強いパワーがあるんだ、ということでした。小学生ぐらいの時ですね。その時に声で言葉を伝える仕事に就きたいなぁとすごく強く思って、なので中学生の時に放送部に入ってアナウンスを勉強しました。中高ずっとアナウンス頑張って全国大会にも出ていました。



アナウンサー一直線で頑張っていた高2の時に、転機が訪れます。

その年も私はアナウンスの全国大会に出ていました。その全国大会で、私がすごい頑張って書いた原稿を読んでいるのに、目の前の人たちが下を向いていたりとか、ぼーっとしていて何を考えているかわからなかったりして。それを見たときにもしかしたらアナウンサーってロボットでもできるんじゃないかなって思ったんです。中高ずっとアナウンスの力を信じて頑張ってきた私にとって大きな衝撃でした。

「声によって言葉を届けることでその人が何かを感じて行動に移す」

これが、私にとってのアナウンスを通してやりたいと思っていたことでした。だけど、そこへの近道は声じゃないのかもしれないって感じたんです。

その時初めて進路について真面目に考えました。それまではアナウンスを続けて、大学はどこかキラキラしたところにいければいいやぐらいに思っていたんですが、やりたいことが変わったので。声以外で人の心を動かして行動させる方法って色々あると思うんです。例えば教育分野をとってみても教科書に書いてあった文章によって心動かされるとか。人生で心が動かされて行動が変わる瞬間っていっぱいあります。

「人の行動するきっかけを作りたい」だけど、たくさんある手段の中でどの手段がいいかわからない。それが当時の私でした。だから、行動しながら学ぶ、とりあえず色々行動してみるということをしたいなと思いました。そこで、大学時代に行動しながら学べる、それを認めてくれる環境・文化があるということでSFC(※:慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)を選びました。

行動して出会った、これからも続けていきたいこと。

大学時代は、行動を起こすきっかけを作る機会をたくさんつくろうと、とにかく色んなことをやっていました。血迷ってたといってもいいぐらいだと思います(笑)

SFCに入学した人は、みんな留学していたり、プログラミングができたり、尊敬する人ばかりでした。だから、周りのSFCの人たちとの差に愕然としました。だからこそ他の人がしてないような経験をしたいなと思ったのですが何をやればいいか分からなくて、色んなことに挑戦しました。震災復興系のNPO、学生団体での海外渡航、がっつり営業の仕事、インターンも6個ぐらい。本当に色んな経験をしました。

その中でも人生の転機になった経験があって、大学2年生の時、大学のゼミの「長野にただでいけるよ」って誘われたんです。それは小布施という長野の中で一番小さい町に2週間まちづくりインターン行きませんか、というお誘いでした。色々行動しようと思っていた私は迷わず参加することにします。



当時(7年前)、「まちづくりに興味あります」って人は基本建築の人ばかりだったんです。その時も建築系とか観光学部とかの学生が集まる中、建築のことが何もわからないSFC生4人で参加しました。だから会話をしても話が全然合わないんです。建築系の方はまちづくりというと「建物作ろう」「道路作ろう」と、意見が建築寄りだったのですが、私は道路を作らなくても町って豊かになるんじゃないかなって思っていたので話が合いませんでした。

そこで2週間終わって町長に「どうだった?」って聞かれた際に、この2週間で答えは出なかったけど、もっとよそ者、つまり建築分野には興味ないけど面白い人をたくさん集めたら面白いんじゃないかということを言ったんです。そしたらじゃあやってみろと言われて、やってみることになりました。

そこでまず考えたのがダボス会議を作ろう!ということでした。ダボス会議は国際的に著名な企業人、政治家、学者などが一堂に集まり、世界の諸問題を討議する「世界経済フォーラム」の年次総会です。ダボス自体はスイスにある小さくてほとんど何もない町なのですが、ダボス会議の開催地ということで有名になりました。そこで同様に、「小布施若者会議」を作って会議の名前から小布施の名を広めようと考えたんです。

そして準備や町の住民の方々への協力依頼などに2年を費やし、ついに2年後に240名集めて開催することに成功しました。そして、若者会議は他の地方にも伝播し、どんどん広がって行きます。でもそこであることに気がつきました。女性参加者が全体の23.8%しかいなかったんです。実行委員3人中2人が女の子にも関わらず、です。もしかしたら女の子は地方を食わず嫌いしてるんじゃないかなって思いました。

私自身も最初は地方のことをなんなんだこれは、と思っていました(笑)。だってコンビニもないし、飲み屋さんも17時に閉まるんですよ。でも、知れば知るほどいい町だったんです。例えばオープンガーデンという自分の家の庭を観光客に開放する取り組みをしている方がたくさんいます。これって絶対東京だとありえないと思うんです。こういった出会いをしていくうちに、地方っていいなと思うようになりました。そこで私にできることは何だろうって考えたんです。

出て来た答えは地方を食わず嫌いしている女の子に地方を好きになってもらうことでした。 女の子が好きな「可愛い」を切り口に地方のファンになってもらうという会社を立ち上げたんです。

最初のプロジェクトは「かのこっくり」というバレンタイン用のお菓子でした。小布施に栗鹿ノ子というお菓子があります。栗だけで練り上げられた栗あんに、大粒の栗の実を入れた栗きんとんでとても美味しいんです。だけどパッケージがお年寄り向け。栗鹿ノ子作ってる会社の社長と話した時に「バレンタインデーで売りたくて売ろうとしても、売れないんだよね」と言われたんです。どうしてかなと思って聞いてみたら今あるパッケージに銀色の「ハッピーバレンタイン」と書いたシールを貼ってるだけで売っていたんです。それだけだと若者には売れないなと思っちゃいました。じゃあどうしたらいいの?って聞かれたから「私たち作ります!」って言って代表の正能と二人で最初のプロジェクトは始まりました。



何も分からなかったのですが、物を売るためにはまずはプロモーション!って思って雑誌にアタックしてみました。そしたらある雑誌が取材してくれることになって、でもここでトラブルが発生します。雑誌の撮影スケジュールを知らなかったせいなのですが、2月のバレンタインに合わせて雑誌掲載してくださいとお願いしたところ。「わかりました、取材OKです。じゃあ撮影は三日後に行います」と言われちゃうんです。やばい!実際の商品ない!!って(笑)。それまで商品なしでずっと口頭説明だけで雑誌にアタックしてたんです。

そこで世界堂で紙とあとハサミを買って来て美大生と深夜のマクドナルドで撮影用の商品を手作りしました。なんとか雑誌の撮影を迎え、記者の方に「もらっていいですか?」と聞かれましたが、「世界に一つしかないんでダメです!笑」って言ってそのままメーカーへ生産をお願いしに持ち込みました。

するとここでもまた問題が発生して、私たちが作ったものが手作りじゃないと作れない形だったんです。だからメーカーさんで作るにしても職人さんの手作りになってしまって、少数生産だと単価が高くなってしまったんです。なんとかとんとんに持ち込むために必要な生産数がなんと2000個。私たちは300個ぐらいのつもりでいたのに、です。でもここまで色んな人に協力してもらってやってきたのでやりきらなければという気持ちになっていました。だからなんとしてでも2000個を売ろうと。

2000個を売るためには購買層が集まる町で売らなきゃと思い、渋谷で売ることにしました。私がたまたまパルコの役員の方と知り合いだったので直接頼み込んで、なんとか場所をパルコに用意していただきました。普段何も置いてない場所に特設ブースを設置していただいたんです。

webや地方紙の掲載に始まり、最終的にはyahooニュースや夜のニュース番組でも取り上げていただいたり、また友達にパルコでの販売を手伝ってもらったりしてなんとか2000個を売り切りました。2000個を目の前にした時が人生で一番辛い瞬間だったんですが、それを乗り越えたのでなんでもいけるなと、笑

この時、結果的に小布施も喜んでくれて、自分たちも楽しくて。地方も元気になるし、自分たちも楽しいなんて続けるしかないと思って続けることにしました。それからつくる、広める、売るというサイクルを恋愛絵馬、お酒、包丁など40商品ぐらいやっています。自分たちで売るところまでやるというところにもこだわっていて、実はかのこっくりを長野の普通の百貨店で売ってもらった時、5個しか売れなかったんです。だから売るところまで含めてやっています。これ素敵だから少し高くても買おうって思ってくれるものを作っています。

「今、最もワクワクしていること」を選択し続けられる家族になりたい



最後にまとめみたいになっちゃいますけど、社会人1年目から3年目くらいまで、自分が得意なことがよく分からなくて、自分の立ち位置に悩んでいました。目立つことはそんなに好きではない。だけどマーケティングは好き。自分がやりたいことはなんだろう。

そんなことを考えながら見つけた自分の強みは仕事のスピードと筋のいい仮説を立てることでした。副社長として、事業を前に進めることが得意だなと思っています。

人の前に立ったり、メディアに出たり、大きなビジョン掲げたりは得意じゃないので、社長タイプではないんです。どちらかというと社長が掲げたビジョンに向けて前に進めるとかちゃんと成果を出すとかが得意なんだなと社会人4年目ぐらいにいろんな人と対話する中で気づきました。こんな風にみなさんに話しているけれど、何が自分の強みかってわかったの去年ぐらいなんです(笑)

学生のみんなも何が自分の強みか分からないな、とか思っていると思うんだけど、それは当たり前だと思います。自分の腑に落ちるやりたいこととか強みとかは社会人になってからわかるんじゃないかな。それぐらい経験積まないとわからないんじゃないかなと思います。

よく聞かれる質問があって、それは「なんでこの働き方をしているのか」っていうことです。それに答えるなら「やりたいことが二つあるから」という単純な答えになります。やりたいっていうのが大きな第一の理由で、第二の理由としては二つやるからこそ自分が成長できるんじゃないか、ということがあります。とにかく毎日をわくわく過ごせるように、変化に対応しながら毎日を過ごしたいなといつも思っています。


=== 編集後記 ===

ご自身のなさってきたこと、現在取り組んでいらっしゃることについて話す山本さんの姿は本当にそのお言葉通り楽しそうなものでした。

近年、政府の号令の下働き方改革が推し進められ、ワークライフバランス、ワークアンドプライベートシナジー、パラレルワークなど色々な言葉や概念が飛び交っています。
しかし、本当に大事なのはパラレルワーカーとなることなのでしょうか、テレワークに取り組むことなのでしょうか。
手段が目的になっていないでしょうか。

ーなんで会社も掛け持ち、社内でも複数の事業に関わるのかー
その疑問に山本さんは「やりたいことがたくさんあるから」と答えます。
自分がどう生きていきたいのか。生きていく上で、働く上で大事にしたいことは何なのか。 自分はどうありたいのか。
自身の働き方を選択する上で、今一度その観点から考えてみてもいいのではないでしょうか。

irootsライター mishi



―講演者経歴―
◎講演者:山本 峰華氏
1991年3月15日生(27歳)東京都出身 2009年、慶應義塾大学総合政策学部入学。 大学の教授に勧められたインターンをきっかけに、長野県小布施町と出会い、2012年、小布施若者会議を創設。 2013年、(株)ハピキラFACTORYを創業、取締役に就任。 同年には、大手人材会社に就職し、現在は、3つの事業での企画職としても活躍中。 その他にも友人などの会社の手伝っているため、6つのビジネスを両立している。

◎講演イベント:iroots shibuya
iroots shibuyaは、irootsが主催する学生と社会人の交流会。それぞれが自分のルーツを語りあうことで、未来をより良くするためのきっかけにして欲しい。という想いで毎週火曜日@渋谷で開催されている。ゲスト講演30分+懇親会60分の2部構成にて実施中。

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