株式会社ZUUの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

金融メディア「ZUU online」を運営する IT サービス企業で、金融機関等の情報発信サイトを構築・運営しフィンテック化の支援に強みがあるIT業界の株式会社ZUUに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 金融機関はもちろん、資産家も注目！金融メディアに対する高い潜在ニーズ
• 充実したコンテンツで成長し続ける、金融特化型メディアを運営
• 人材確保が最大の課題という成長戦略とは？
• ZUUの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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日本の個人金融資産残高は1,880兆円で、過去5年間の推移から見てもわかるとおり増加傾向にあります（2017年末現在）。

出典： 一般社団法人 証券リサーチセンター

個人金融資産の構成比では現預金が半分以上を占めているものの、低金利が長引いていることなどから、資産形成や運用に関心を持っている人は多いでしょう。

しかしながら、私たちの身近にある金融商品は内容が複雑になる一方であり、金融機関と個人との温度差を感じることもしばしば。

このような背景からも、金融メディアの発信する情報ニーズは高いと言えるでしょう。

また、金融機関側も顧客の開拓の際、金融商品に関心が高い富裕層をターゲットとするメディアを活用することで効率的な営業展開が期待できます。

このような状況の中、金融商品を扱ったメディアは多数生まれており厳しい競争にさらされています。

東洋経済やダイヤモンド、日経新聞などが運営している金融メディアは勝ち組とされていますが、各メディア共にニーズに沿った特色ある良質なコンテンツを揃えていることで一致しており、メディアの訪問者を増やすことは容易なことではありません。

通常の金融メディアは有価証券や外国為替証拠金取引（FX）などの投資に関するものが多く、これらの金融商品は価格が日々変動することからトラフィックが稼ぎやすい一方、タイムリーなニュースが中心のコンテンツとなり新鮮さだけが勝負となります。

これに対して、ZUUが運営する「ZUU online」は金融商品はもちろん、不動産、ローン、カーシェアリングなど幅広い分野を網羅。

このため、同社は金融機関だけでなく不動産会社などのクライアントも獲得することが可能です。

加えて、コンテンツも読み応えのあるコラムを掲載し、長期的にメディアの内容が充実してゆくという特徴を持っています。

これらのコラムに関して、同社は分析や企画のみを担い執筆は社外の専門家が担当しています。

このため実費制作コストはかかりますが、訪問ユーザーの増加に従い、運用機関や出版社などから無料コラムの提供数も増えており、結果的に制作コストの抑制につながっているといいます。

このようにコンテンツに強みを持ち、そこから様々な事業展開を行っているZUUですが、今後はどんな成長戦略を持って次のステップへと向かっていくのでしょう？

以下、4つの注力ポイントを見てみます。

①フィンテック化支援サービスで金融業界以外からの顧客を開拓し、更なる顧客拡大を目指す

②DMPによるマーケティング

③金融特化型リクルーティングの成長

④有料会員化

これらの成長ポイントは、同社のサービスに対する需要の増加が続けば、ほぼ実現可能と言えるでしょう。

ただし、今以上に特色のあるビジネスモデルやサービスの構築が不可欠となり、経営資源を投入し、優秀な人材の確保・育成を図ることが最大の経営課題となっています。

強力な競合メディアの出現やグー グルをはじめとした検索エンジンのアルゴリズム変更により、訪問者数が伸びが鈍化することで、同社の収益成長の勢いが鈍る可能性があります。

IT業界の株式会社ZUUは、金融メディア「ZUU online」を運営する IT サービス企業で、金融機関等の情報発信サイトを構築・運営するなど、フィンテ

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