伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

伊藤忠グループの一員であることに強みがあり、グループ力を活かしたビジネス展開をしている不動産業界の伊藤忠アーバンコミュニティに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 2019年度の国内ビル管理市場規模、前年度比100.8％の4兆272億円と予測
• 親会社に強みのある伊藤忠アーバンコミュニティはグループ力を活かしたビジネスを展開
• 3営業部門のノウハウを融合した、伊藤忠アーバンコミュニティの成長戦略とは？
• 伊藤忠アーバンコミュニティの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

伊藤忠アーバンコミュニティの年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ

矢野経済研究所によると、2018年度の国内ビル管理市場規模は3兆9,952億円。これは、元請金額がベースとなっており、前年度比106.8％の微増が予測されました。

契約単価の見直しや収益性の高い案件の獲得に向けた動きなど、ビル管理事業者の積極的な営業姿勢が売上規模の拡大につながっていると考えられています。

出典： ビル管理市場に関する調査を実施（2019年） | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

また、建物使途別の推計では、住宅が約1,347億円（建物使途別シェア3.4％、前年度比107.4％）、非住宅が約3兆8,605億円（同96.6％、同106.8％）です。

非住宅で最もシェアが高いのは事務所ビルで、その市場規模は約8,754億円（同21.9％、同106.4％）とビル管理市場のおよそ5分の1程度を占めています。

これに続くのが店舗・商業施設の約7,368億円（同18.4％、同106.5％）、以下、学校施設の約4,036億円（同10.1％、同105.2％）、医療・福祉施設の約3,908億円（同9.8％、同108.1％）、工場・作業所の約3,874億円（同9.7％、同106.1％）等となっています。

2019年度も収益性を重視した案件獲得に注力することで、市場は微増傾向を維持する見通しに。その結果、2019年度の国内ビル管理市場規模（元請金額ベース）は、前年度比100.8％の4兆272億円と予測しています。

「マンション管理グループ」「レジデンシャルグループ」「ビルマネジメントグループ」という3営業部門からなる総合不動産管理・運営の総合サービスカンパニーである、伊藤忠アーバンコミュニティ。

“「ありがとう」があふれてる会社～社会に笑顔と価値と感動を～”を企業理念として掲げ、顧客の資産や収益を大切に守るサービス業を提供しています。

出典： 事業案内｜伊藤忠アーバンコミュニティ｜2020年度｜新卒採用

日本を代表する総合商社「伊藤忠商事」を中核とした伊藤忠グループの一員として、伊藤忠商事や他のグループ企業と連携した大規模プロジェクトや新しい不動産プランへの取り組みを含め、グループ力を活かしたビジネスを展開している強みがあります。

伊藤忠グループへの依存度が高い事が、伊藤忠アーバンコミュニティの弱みと言えそうです。

伊藤忠グループの協働例としては、2019年度「グッドデザイン賞」を受賞した伊藤忠都市開発との連携が挙げられます。 受賞サービスである『CREVIA SMART DESK』は、専用アプリをダウンロードしたタブレットやスマートフォンを通じて、自宅や外出先から管理センターのスタッフの顔を見ながら問い合わせができる新しい管理サービスです。

出典： ２０１９年度グッドデザイン賞受賞 『ＣＲＥＶＩＡ ＳＭＡＲＴ ＤＥＳＫ』

近年、マンション管理員の人材不足が課題となる中、IT技術を活用した管理業務効率化の1つとして、さらに、建築を創造的に運用管理していく時代に向け、新しい価値転換を起こし得る興味深いプロジェクトとして注目が集まっています。

また、伊藤忠アーバンコミュニティの競合他社としては、 野村不動産パートナーズ、 東急コミュニティー が挙げられます。

伊藤忠アーバンコミュニティは、不動産管理・運営のプロフェッショナルならではの価値創出を目指して、3営業部門のノウハウを融合し、新たなプロジェクトにチャレンジしています。その名は「100年マンション」。

現在、日本国内では、建物の老巧化と居住者の高齢化という課題が顕在化しています。40年以上にわたりマンションの管理・運営を行ってきた同社は、資産継承の新たな提言として、「100年マンション」というプロジェクトに取り組み、マンションの未来を切り開いていこうとしています。

出典： 事業案内　新たな挑戦！(新たな事業領域)｜伊藤忠アーバンコミュニティ｜2020年度｜新卒採用

マンションを壊すのでも、新たに建て替えるのでもなく、「再生させ、住み続ける」「お客様の資産を守り、次の世代へとつないでいく」という第3の選択肢が同社の提案。

100年マンション化が実現すれば、誰もが安心して、心地よく住み続けることが可能になります。この新たな不動産ビジネスに大きな期待が寄せられることでしょう。

不動産業界の伊藤忠アーバンコミュニティは、伊藤忠グループに強みがあり、グループ力を活かしたビジネスを展開している強みがあります。

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