【企業研究】エイチ・アイ・エス（HIS）の会社概要・競合他社・採用情報まとめ

今回ご紹介するのは、「2015年度卒新卒就職人気企業ランキング」（みんなの就職活動日記調べ）において総合第22位に輝いた、エイチ・アイ・エス。昨年も同様の22位に位置していましたので、安定的な人気を誇っています。さらに同ランキングを業界別でみると、トラベル・航空・運輸業界では第4位となっています。
※ランキングは、みんなの就職活動日記（楽天株式会社）「2015年度卒新卒就職人気企業ランキング」。

この記事を読んでいる方の中には、エイチ・アイ・エスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。
(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る
他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、エイチ・アイ・エスの経営理念や同じ旅行業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなど「数ある旅行会社の中で、なぜエイチ・アイ・エスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

エイチ・アイ・エスについて深く知るために、まずはエイチ・アイ・エスの経営理念を確認しましょう。そこからエイチ・アイ・エスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

エイチ・アイ・エスの経営理念は、以下の通り。
『ツーリズムを通じて、世界の人々の見識を高め、国籍、人種、文化、宗教などを越え、世界平和・相互理解の促進に貢献する。』
（出典： エイチ・アイ・エス 企業理念 ）

ここから分かるポイントは、「多様な価値観への理解」と「大きな夢や高い目標に向かって、失敗を恐れず、挑戦し続ける姿勢」です。エイチ・アイ・エスのことを大手旅行会社だと思っている人も多いかもしれませんが、実は旅行業界では後発企業であり、多様な価値観を理解することで新たな価値観を創造し、急成長を遂げてきました。今後も「既成概念にとらわれないベンチャーマインドを持った人材」や、「グローバル市場で通用するハングリー精神にあふれた人材」を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
1.エイチ・アイ・エスを通して、世の中に貢献したいこと
2.多様な価値観にふれた経験、そこでつかんだこと
3.自らの発想で、夢や目標に向かって挑戦した経験
4.グローバル市場で活かせる自己の優位性について

次に、旅行業界の中でエイチ・アイ・エスと競合会社とを比較してみましょう。競合会社と言えば、ジェイティビー(JTB)があげられます。両社の違いを見ていきましょう。

まず、財務状況を比較してみます。
JTBグループの平成26年3 月期の連結売上高は1,305,200百万円、連結営業利益は13,500百万円、一方、エイチ・アイ・エスグループの平成25年10月期の連結売上高は479,478百万円、連結営業利益は11,843百万円。
JTBグループの売上高は、エイチ・アイ・エスのおよそ3倍。しかし、営業利益にはさほど差がないことがわかります。

JTBの創業は、明治45年、大正元年。今年で創業102年目を迎えた、歴史のある企業です。地域交流案件に強く、まさにオールマイティ。旅行業界において総合的な力を持っているのは間違いなくJTBでしょう。他社は、総合力ではJTBに及ばないため、ある一部分、またはある一地域においてJTBに勝とうと、攻勢をかけています。
一方、エイチ・アイ・エスの創業は昭和55年。後発企業であることがわかります。そのためか、大手旅行会社の動きを追随するのではなく、旅行業界のベンチャーとして格安航空券市場を切り拓き、航空業界やホテル業界への進出。さらに新しい観光ビジネス都市としてハウステンボスを運営するなど、失敗を恐れず、従来の旅行業界の枠をこえた、新たな価値観を創造する取り組みが目立ちます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
主要企業8社による平成24から25年の旅行業界の業界規模は、7,420億円。
燃油サーチャージの高騰や震災の影響もあり、長く低迷していましたが、平成24年末には、アベノミクスの影響によって円安基調に。結果、外国人観光客も増えたことで業績は回復傾向にあります。
特に、インターネットでの販売が伸びており、業界最大手であるJTBも店舗との融合をはかる施策に乗り出しています。今後も引き続き、円安基調と富士山の世界遺産登録によって、インバウンドの需要が高まると考えられます。
エイチ・アイ・エスをはじめ各社は、アジア市場でNo.1を目指して激しい競争を繰り広げています。

また、エイチ・アイ・エスの競合他社としては、JTB、日本旅行が挙げられます。

ここまでエイチ・アイ・エスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょ