川崎汽船の企業研究

今回ご紹介するのは、「2015年度卒 新卒就職人気企業ランキング」（みんなの就職活動日記調べ）、第96位に輝いた、川崎汽船です。

この記事を読んでいる方の中には、川崎汽船への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、川崎汽船の経営理念や同じ海運業界業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある海運業界会社の中で、なぜ川崎汽船なのか？」という質問への対策を考えましょう。

川崎汽船について深く知るために、まずは川崎汽船の経営理念を確認しましょう。そこから川崎汽船が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

川崎汽船の企業理念は、以下の通り。
『"K" LINEグループは、海運業を中核とする海運企業グループとして、安全運航と環境保全に努め、お客様のニーズに全力で応え、サービス品質の向上を通じ、世界の人々の豊かな生活の実現に貢献します。』（川崎汽船　企業理念ページより引用）
ここから分かるポイントは、海運業を通して、世界をつなぐ架け橋となり、クオリティの高いサービスの提供によって、世界の経済発展に貢献しようという志です。
そのため、川崎汽船は「グローバル市場で活躍できる人材」「コミュニケーションスキルの高い人材」「問題の本質を掴み、目標意識を持って挑める人材」「変化を受け入れ、臨機応変に行動できる人材」を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 川崎汽船を通して成し遂げたいこと
• コミュニケーションスキルを活かして、チームをまとめた経験
• グローバル市場で活かせるあなたの経験やスキル
• 変化を恐れず、新たな領域に挑戦した経験

次に、海運業界における川崎汽船と競合会社と比較してみましょう。
今回は、商船三井と比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、財務状況を見ていきましょう。
平成26年度の川崎汽船の売上高は、1兆2241億円。業界シェアは20.7％で第3位となっています。対して、商船三井の売上高は、1兆7294億円。業界シェアは29.3％で第2位。両社と、トップとなる日本郵船の業界シェアを合わせると、およそ90％を誇り、海運業界は日本郵船、商船三井、川崎汽船の3メガ体制となっていることがわかります。

続いて事業内容を見ていきましょう。
川崎汽船は、海運大手３社の一角として活躍しています。事業の主軸となるのはコンテナ船であり、世界トップ10内の規模拡充を目指しています。昨今では、バラ積み船や自動車船を強化し、倉庫や陸送も展開しています。
対して、商船三井は、鉄鋼原料船の保有数で世界一を誇ります。集中的に海運事業に投資をしており、鉄鉱石船、タンカー等の不定期船に強みを発揮しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年の海運業界の業界規模は、およそ5兆9043億円となっています。世界的な金融期によって急落していましたが、平成22年からは回復傾向にあり、平成25年には増加に転じています。海運業界の難しさは、船の発注から竣工まで数年かかるため、その間の経済動向によって、需要の増減が大きく変化する点にあります。
現在は円安傾向にあることや、米国のシェールガスの増産による輸送需要の拡大などが追い風となって、業績を押し上げています。

ここまで川崎汽船についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 【�